2020年10月06日

毎年この時期、キンモクセイ(金木犀)の香りを感じると、「ああ、この1年間生き続けることができた」と思うのです

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毎年この時期、キンモクセイ(金木犀)の強く甘い香りを感じます。


私はこの香りを感じると、「ああ、この1年間生き続けることができた」と思うのです。
まだ年末でもないし、私の誕生日でもありません。
しかしなぜか自分の中では、1年間の区切りは「キンモクセイ」の香りなのです。


開花期間のたった3日〜7日間しか感じる事の出来ない限定した香り。
その特徴的な香りと、限られた期間というのが、印象強くさせるのかもしれません。



花言葉は「謙虚さ」
香りの強烈さに比べ、あまりに見た目が遠慮深いため、「謙虚」という花言葉になりました。
一斉に咲いて一斉に散るこの花にふさわしいです。


他の花言葉に、「変わらぬ魅力」なんてのもあります。
キンモクセイの樹は高さ4メートル程に成長すると、毎年同じ時期に花を咲かせます。
毎年、変わらない甘い香りや可愛らしい花で、見るものを楽しませます。
その特徴がこの花言葉の由来です。


私の理想とする生き方、そのものです。



人それぞれ、生き方・考え方があります。
私の場合、「なにもない一日を穏やかに過ごす」のが理想です。


悲しいことや辛いことはもちろん嫌です。
反対に、ものすごく刺激的な出来事、高揚感というものもストレスになって好きになれません。


毎日、同じ時間に起きて、同じことを行い、同じ時間に就寝する。
変化は、季節だけでいい。


ごく普通の何もないあたり前の生活が、どれだけ価値があるのかを知っている人は、案外少ないように思います。


来年、またキンモクセイの香りを感じられたらいいなあと思います。

Posted by kanzaki at 2020年10月06日 06:51