アニメ映画「鬼滅の刃」が大ヒット。
この作品の大きな貢献のひとつに、子供たちに「呼吸に集中する」ことの大切さを教えたことだと思います。
●『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』の感想〜煉獄杏寿郎 (れんごくきょうじゅろう)のような組織の上司になりたいと、オッサンに感じさせる良い内容でした
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海外の成功者が実践しているということで有名になったものが「マインドフルネス」です。
「マインドフルネス」とは、「今ここにある、たった一つの現実に集中させる」ということです。
その為の練習法として、「瞑想」などがあります。
仕事で疲れる主な原因は、肉体的な疲れではなく、「脳の疲れ」です。
脳の疲れは、いくつものことを同時に行うことで起きます。
パソコンに詳しい方ならば、「マルチタスク」という言葉で理解していただけるかと思います(反対がシングルタスク)。
仕事を2つ以上同時にしてしまうのがマルチタスク。
仕事は目の前の一つだけだけれど、家庭の問題が常に頭から離れないのもマルチタスク。
脳の休息とは、マルチタスクになった思考をシングルタスクにすることだと思えば良いのかなと。
その為の練習が、マインドフルネスです。
そして、その具体的な練習法が「呼吸瞑想」です。
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精神科医で禅僧という変わったキャリアの川野秦周さん。
川野さんが「呼吸瞑想」のやり方を自著『「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方』で書いています。
(宗教的な事は全く書いてない。完全に医学書)
【呼吸に集中する具体的なやり方】
やり方はとても簡単。
ふだんは無意識でやっている呼吸を、集中して、意識してやる―それだけです。
イスに座っていても、座布団に座っていても、立っていてもいいので、頭のてっぺんから一本の糸で吊られているようなイメージで背筋を伸ばします。
そして、ゆっくり鼻から息を吸って、空気をいっぱい身体の中に取り込みます。
その後、ゆっくりと鼻から吐く。
それを何回か繰り返します。
そのあとは、呼吸をコントロールすることを手放して、ただ鼻を出入りする空気の流れか、お腹のふくらみ、しぼみといった感覚に注意を向けて観察し続けるのです。
たとえ、その呼吸が不規則だったり、うまくできないと感じたりしても、それを悪いとか良いとか、評価することはしません。
ただありのままに、自分の鼻を空気が通り抜ける感覚や、肺の中に空気が入って胸やお腹のあたりが膨らんだり、息を吐き出すことによって凹んだりする感覚をていねいに感じながら呼吸をするのがポイントです。
特に決まった時間はありません。
1分でも、3分でもかまいません。
これが「呼吸瞑想」です。
副交感神経が優位になり、リラックスすることができます。
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別に座禅とか組む必要はないのですね。
姿勢と呼吸だけ。
いつでもどこでも短時間でできます。
瞑想呼吸では「呼吸」という「今、ここにたしかにあるもの」だけに意識を向けて、集中して行うのが大切です。
些細なことですが、「自分をコントロールできた」という感覚が自己肯定感やレジリエンス(心の抵抗力)を高めてくれます。
呼吸だけを味わって過ごす・・・それがシングルタスクの練習となります。
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