「主人公」という言葉があります。
現在ではドラマや小説など物語の主役という意味で使いますが、これはもともと禅の言葉です。
昔、中国に瑞巌という高僧がいました。
瑞巌禅師は毎日、自分に向かって「主人公」と呼びかけ、自分で「はい!」と答えていたそうです。
「はっきりと目を覚ましているか」
「はい!」
「ぼんやりして人に騙されないように」
「はい!」
と自分を見失いがちなときも自問自答を繰り返していました。
自分の外側ばかりを見ていたら自分を見失います。
内側を見つめ、「主体性に気づく」ことの大切さを見つめなおしてください。
(『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方 できるビジネス』(川野泰周 著)より)
※※※
私は、「自分の人生」の「主人公」だという意識が薄いです。
冒頭にあるように、主体性を持って生きていないからだと思います。
それに加えて、自分への肯定感が低いのでしょう。
劣等感と言葉を変えてもいい。
この年齢になってもそうなのだから、そうそう変えられません。
これを徐々に緩和させるためにやっていることがあります。
それは「自分が幸せになりたいという願いを、心の中で他人に対しても同じように向ける」ことです。
※
そうは言っても大したことをしているわけではありません。
冒頭の本に書いてあることを一日に数分、一週間に一回だけ行っているだけです。
「●●さんがが幸せになりますように」
「●●さんが心身ともに健やかでありますように」
「●●さんが安らかに暮らせますように」
「●●さんががずっと幸せでいられますように」
そう感じるようにしているだけです。
そして、その人が幸せを手にしたときの喜びにあふれた姿を想像するだけです。
今の時代、自分以外の人の幸せを願うというのは、なかなか難しいかもしれません。
心に相当な余裕が必要ですから。
けれど不思議とそう思うだけで、自分の心がじんわり温かくなります。
自分で勝手に相手を敵だと反応するより、主体的に人の幸せを願うようにしたいと心がけています。
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