【ジャニーさんが、売れないSMAPに言ったひとこと】
「SMAPは期待されてデビューしたとはいえない・・」
『芸能をビッグビジネスに変えた男「ジャニー喜多川」の戦略と戦術(講談社、小菅宏)』の中に記された、芸能誌編集者の小菅氏の刺激的な文章に釘づけになりました。
言われてみれば、デビュー当時のSMAPはあまり注目されていませんでした。
当時は少年隊に見られる突出したエンターテインメント性(ダンスなど)を持つグループが全盛だったのです。
その意味ではSMAPは地味な存在だったように記憶しています。
しかし、あることを契機に、SMAPは快進撃を遂げることになるのですが、実はここにはジャニー喜多川氏の巧みな戦略変更があったと言われています。
当時は歌もダンスも武器に出来ない彼らでしたが、ジャニー氏は、彼らが持つ抜群のキャラクターを見逃しませんでした。
そんなSMAPに対し、ジャニー氏が言った一言がこれ。
明日から YOUたちは ドリフだ。
この一言で新たなコンセプトが生まれ、御法度でもあった「かぶりもの」をかぶり、SMAPはコントにも挑戦。
そして、この新路線が、バカあたり!
競争相手のいない「笑いのとれるアイドル」というオンリーワンの市場を作ったことが快進撃のきっかけとなり、歌番組の枠から飛び出て、バラエティ番組の冠番組を持ち始めたのです。
さて、結論です。
苦手なことで勝負せず、勝てることで勝負をする。
それは、タレントだけでなく、われわれも同じ。
大人の勝負は、才能の有無ではなく、強みを生せるかどうかです。
※『いい人をやめる本〜素敵な大人になるためのレシピ〜 ごきげんビジネス出版』(伊庭 正康 著)より
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28年間にも及んだ活動は、まさに「国民的グループ」でした。
解散後もみなさんが活躍しているのはご存知の通りです。
しかし、メジャーデビュー最初のシングルは、オリコン週間チャートでは2位。
セールスはデビューシングルとしては事務所始まって以来最低の15万枚。
地方でのコンサートでの客もまばら。
今では考えられないですよね。
その後は冒頭のとおりの大活躍です。
自分と同じ時代を共に歩んだグループなので、親近感があります。
我々ロスジェネ世代は、本気で良いことがまったくなく、上の世代や下の世代とも相いれない屈辱感があります。
そんな中、今までにない方向性でヒットした彼らは凄いと思います。
人と比べず、自分らしく自分のペースでじっくりと挑戦し続ける姿勢が、最終的には成功するようです。
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