2021年03月29日

todoリストの利用が続かない人は完璧主義をやめましょう〜「todoリストを作ったら絶対に達成しなければならない」と考える必要はありません

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「手帳術・ノート術」の中でも比較的やりやすいのが「todoリスト」です。


以下にて、todoリストのメリットと取り組み方をご紹介します。


私自身、毎朝、todoリスト作成を手書きで行っています。
デジタルのスケジュール表から、やることを箇条書きで転記するだけです。
案外、これをやることで見落としを防ぐことができますし、優先順位を考えることができますよ。


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●『すぐやる、続ける、やり抜く力』(習慣化研究会 著)より


todoリストを利用することの重要性は多くの本でくり返し述べられている(48冊)。
todoリストというのは自分がやるべきことを箇条書きにしたリストのことだ。
計画表などを作る方法と比べ、シンプルで考えることも少ないので、しっかりとした計画を立てるのが苦手な人でも取り組みやすい。
日々行う作業(タスク)が多すぎて上手く処理できていない人が利用すると効果が高いだろう。


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todoリストを利用する1つ目のメリットは、やるべきことを忘れなくなることだ。


多くの方が「近いうちにやろうと思っていたことを先延ばしにしてきた結果忘れてしまった…」という経験をしたことがあるだろう。
todoリストに記入しておけば、まだ取り組んでいないタスクはリストの整理のタイミングで残っている。
todoリストを見返す度にタスクを思い出す事ができ、印象の薄いタスクも忘れることがなくなる。


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todoリストを利用する2つ目のメリットは、やるべきことに集中できるようになることだ。


自分のタスクをtodoリストに入れると、タスクを覚えておく必要がなくなり、その分今取り組んでいることに集中できる。
無意識下でやるべきことをきちんと覚えているために、また自分自身に定期的に思い起こさせるためには、脳の機能が使用される。
しかしタスクを紙に書いておくと、覚えておく必要がなくなり、使わずに余った力を本当に大事なタイミングで発揮できるようになる 。


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todoリストを利用する3つ目のメリットは、タスクの優先順位がつけやすくなることだ。


優先順位を上手くつけられないと、人は気まぐれに思いついたタスクや、より心理的負荷の低いタスクから先に手をつける。
そうすると、重要度は高くても心理的負荷のかかるタスクはどんどん先延ばしにされていってしまう。
そういった心理的負荷の高いタスクを先延ばしにすることは、目標達成におけるボトルネックになってしまうことが多い。
todoリストを作ることでタスクが可視化されれば、重要事項の先延ばしが減り、もっと目標に近づくことができる。


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todoリストを利用する4つ目のメリットは、達成感を得られることだ。


自分が取り組んで達成したタスクに線やチェックなどのマークを入れることで、過去に取り組んだ成果を可視化することができる。
その可視化されたリストを、毎日todoを整理するタイミングで眺めることで、自分が目標の達成に向けて順調に実行できているという達成感を感じることができる。
その達成感は自分自身の実行のモチベーションに繋がる。


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todoリストを利用する際には、日次(1日ごと)のリストを作る。


週次や月次で作ると、それは目標リストや予定表のようなもので、1つ1つの項目(の量やかかる時間)が大きくなってしまう。
すぐやる・続けるという観点では、タスクはより小さくしたほうが取り組みやすいため、今後より長期的なリストが必要になるとしても、まずは日次で作ってみることがおすすめだ。


毎日、朝起きてから、もしくは出社後に、5分程度で良いので、この日各作業に当てられる時間を確認しながら、その日のtodoリストを作成する。


todoリストは自分の手帳に書き込んだり、スマホアプリを用いることで、常に持ち運び確認できるようにする。


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タスクに取り組む準備ができたら、todoリストを開いて次の予定までに取れる時間や、各todoの優先度合いを見ながら取り組むタスクを決める。


タスクが完了したら、再びtodoリストを開いて、todoの項目に線やチェックマークを入れ、達成・未達成が区別できるようにする。


線を入れていくことで、自分の進捗が視覚化される。
そしてその日のタスクを全て終わらせられれば達成感が得られる。


日次のtodoを全て達成し終わったら、その日の仕事を終える。
夜にはその日に終わらせたリストを見返して、作業をきちんと終わらせた今日の自分を褒めてあげる。


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todoリストの利用が続かない人に多いのは、「todoリストを作ったら絶対に達成しなければならない」と考えてしまうことだ。


書いたものは絶対に達成しなければいけないと考えると、todoリストの作成自体が自分にとって面倒ごとを引き起こす原因になってしまう。
また、実行できなければ「自分で決めたこともできないなんて、自分はなんてだめな人間なんだ」と思ってしまう。
そして、今後そんな思いをすることを無意識的に避け、todoリストを作ることをやめてしまう。


そんなときに大切なのは完璧主義をやめることだ。


たとえ設定したtodoの全てができなかったとしても、「70〜80%ができれば大丈夫」と考える。夜にタスクの振り返りを行う際には、できなかった部分ばかりに着目せずに、達成できたタスクにも目を向ける。


「全部はできなかったけど、ここまでできてるし、自分って結構頑張ってるな!」と思うことができれば、また翌日todoリストを作りたくなり…、というような好循環が生まれるようになる。

Posted by kanzaki at 2021年03月29日 07:01