自分を捨てる
●『「聞き方」を変えればあなたの仕事はうまくいく』(上阪徹 著)より
その後も、何とかうまくいく取材があったり、逆に手痛い失敗なども経験して、私はインタビュー経験を積み、そしてフリーランスになったのですが、あるとき、明らかにインタビューがスムーズにいき始めたという実感がつかめた時期がありました。
フリーになって1、2年目のことです。
緊張もしなくなって、聞きたいことも聞けるようになった。
何が違ったのか。
今もはっきり覚えているのは、自分を捨てた、ということです。
自分をよく見せようとか、大きく見せようとか、物知りに見せようとか、そういう姿勢を私は完全に捨ててしまった。
そんなことはどうでもいいので、インタビューを成功させよう、いい話を聞き出そう。
そう思うようになっていったのです。
※※※
現在のネット上では、「自分を捨てる」という考えは少ないです。
むしろ逆を推奨しているようにも見えます。
ここでいう「自分を捨てる」は、「謙虚になる」ということでしょうかね。
相手との会話のさじ加減が分からなければ、それは大いに有効だと思います。
しかし、まんまと騙されたり、手玉にのらないようにしないといけないですよね。
本当、相手に寄りけりで難しいです。
Posted by kanzaki at 2021年12月08日 06:52