●『人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」 (三笠書房 電子書籍)』(出口 治明 著)より
「人生をムダにする言葉」がある 「『愚痴を言う』『他人を嫉む』『誰かに評価して欲しいと願う』……。
人生をムダにしたければ、この3つをどうぞ」。
ちきりんさんのツイートを発見したとき、それに一言、「(人生をムダにしたければ、)たくさん、(この3つをどうぞ)」という言葉をつけ加えてリツイートしました。
すると、賢い人がいて、「その通りですけれど、3番目が一番難しいですね」と返してくれました。 非常にするどい指摘です。
人間にとって、「人からほめてもらいたい。人からよく見られたい」という欲望はとても強いものです。
この欲望を克服するのは、なかなか難しい。
しかし、よく考えたら、他人が自分のことを真剣に見てくれる機会は、それほど多くはないのではないでしょうか。
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「中国の歴史書『後漢書』に出てくる言葉に「天知る、地知る、我知る、子知る」があります。
東漢(後漢)時代の官僚、楊震(54〜124)が、地方の任地に向かう途中の出来事です。
宿泊先にかつての部下が訪ねてきて、賄賂を渡そうとする。
楊震は断りますが、部下は「われわれ以外、誰も知りませんから」と引き下がりません。
そこで楊震が言ったのが、先ほどの言葉。
いいことをしても、悪いことをしても、まず天にいる神様が見ている。
次に地にいる神様も見ている。
そして、何よりも自分が見ている。
そしてあなた(=「子」)も見ている。
私がこの言葉に注目するのは、「他人(=「子」)」が、最後に来ていることです。
他人が気づくのは、結局、一番最後なのです。
そして、先ほどから述べているように、世の中とはしょせんそういうものだと思います。
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とはいえ、たしかにそうだと頭ではわかっていても、やはりまだ「天知る、地知る、我知る」だけでは満足できないという人がいるかもしれません。
解決方法は簡単です。
今やっていることをより面白くするのです。
人からよく見られたい、ほめてもらいたいというのは、結局のところ、自分が今取り組んでいることに熱中できていないからです。
「これほど、面白い仕事はない」と思って夢中になって取り組んでいるときは、人からどう見られようと、どう思われようと、たいして気にならないものです。
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【コメント】
『誰かに評価して欲しいと願う』・・・「欲望」の中で現代人が最も望むものかもしれません。
最近、SNSをやらなくなりました。
あの「いいね」というアイコンの数は、ある意味魔物です。
あれを意識していると、疲れてしまいます。
このブログのように自分のペースで運営できる方が、自分には向いているようです。
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