●『魂の退社―会社を辞めるということ。』(稲垣 えみ子 著)より
(無職になるとクレジットカードを作れないことについて)
ここまで考えて、はっと気づいた。
そもそもクレジットカードとは個人のためのものではないのではなかろうか。
それは会社同士の互助システムだ。
会社が社員に定期収入を与え、その給与を当てにして社員がせっせと買い物をするようカード会社が借金をバックアップする。
かくして給与以上の買い物をする人が増え、その結果国の経済がどんどん拡大する。
そのサークルの中にいる人間に与えられる権利が「カード」なのだ。
あ、ちなみに無職になるとカードだけじゃなくて住宅ローンも組めません。
これも同じことですよね。
給与を与える会社、不動産会社、銀行。三者がそれぞれリスクを分担しながら、個人に借金をさせることで経済を拡大させるシステム。
なんとよく考えられていることでありましょう。
日本社会は、会社という装置を通じて信用を担保することで多くのことが成り立っていたのである。
※※※
【コメント】
会社同士の互助システム・・・確かに世の中はそうなのかもしれません。
人間一人がまったくゼロの状態から、月に一万円を稼ぐのって本当に大変です。
実際にやってみてみれば分かります。
それなのに世の中は多くのお金が流動しています。
それは、「会社同士の互助システム」のおかげなんでしょうね。
それにつき合って、私自身が消費行動するというのも、なんとも馬鹿らしい気もします。
私があまり消費行動に走らないのは、心の中にそういうものがあるからなんでしょうね。
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