2022年09月04日

「量産型リコ」という「敗者」に焦点を当てた良質な深夜ドラマ

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●「量産型リコ」公式サイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/ryosangatariko/



●木ドラ24『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』予告映像


※※※


2022年夏期のドラマは、全体的に低視聴率でしたね。
そんな中、私が最終回まで観たドラマはこちらです。
(私の住む地域はテレビ東京が映らないので、TVerで視聴)


昨年、好評を博したドラマ「お耳に合いましたら。」と同じく、「BABEL LABEL」の畑中翔太さんが作成したものです。



●木ドラ24『お耳に合いましたら。』60秒トレーラー


量産型リコは、同僚から「量産型の人間」と言われた主人公が、プラモデル製作を通じて成長していくお話しです。


「お耳に合いましたら。」も「量産型リコ」も、共通するのは「敗者のドラマ」ということ。


「量産型リコ」は結局、主人公がいた部署は解散、憧れの先輩への告白も失敗。
端から見れば、敗者そのものです。


けれど、主人公自身の心は大きく成長しました。


話数を重ねていく中で、周りの人達とも仕事や模型製作を通じ、心が一丸となります。
嫌な人物がいないのも良いですね。


世の中、「ガンダム」みたいなハイスペックな人間だけじゃない。
ザクやジムのような人の方が多い(アニメ「ガンダム」の中のやられメカの名前です)。


本当はジムだけれど、自分をガンダムだと勘違いし、それに気づいて挫折する人も多い。
ザクやジムだと自覚し、そのまま大人しくじっとしている人も多い。


そういう、「敗者」に焦点をあて、その人物達にも人生があり、なにかのきっかけで前へ進めるもんだよと伝えています。
機会がありましたら、是非観てください。


来年夏も、「BABEL LABEL」製作ドラマが楽しみです。

Posted by kanzaki at 2022年09月04日 06:42