●『「判断するのが怖い」あなたへ 発達障害かもしれない人が働きやすくなる方法』(佐藤恵美 著)より
〜以上のことはビジネス書などでよく「結論から先に言え」といわれる意味の一つだと思います。
しかし、「結論」だけを端的に言うことが大事なのではなく、「結論」を先に言うことで、先に主題(言いたいこと)が把握でき、追ってその詳細や理由がわかるように、相手の思考に沿って情報を与えていくということが大事なのです。
「結論」という言葉ばかり意識しすぎてしまうと、すべて断定的な「結論」として聞こえるため、相手に取り付く島がないような印象や誤解を与えかねませんので注意が必要です。
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たとえば、「私はこの納期ではできません」(結論)と最初に言うと、その後に「Aさんが頻繁に以前の私の業務について問い合わせしてくるので、時間がとられ……」などとその理由が続くとしても、最初に「できない」ときっぱり断定していることによって取りつく島がないような印象を与えてしまうのです。
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ですから、「最初に結論を言う」のではなく、「最初に言いたいことの主題を言う」と理解しておくほうが適切だと思います。
「〇〇の納期について厳しいと思うので相談させてください」などの言い方です。
「結論」を投げつけるのではなく、相手にとって、「この人は何について話し始めるのか?」「何を話し合いたいのか?」ということが最初にわかるようにするのです。
そうすれば相手が話を理解しやすくなります。
このような点に留意して、トライしてみてください。
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【コメント】
TVでおなじみの池上彰さんは、相手の頭の中に「これから話すストーリーの航海地図を渡すような話し方」が良いとが言ってました。
ニュース番組で事件・事故などを説明するやり方です。
最初に概要を伝え、そのあとに細かいことを伝えていきます。
最初の概要が、「航海地図」に当たるわけです。
これで観ている人は、全体像を受け入れる準備ができます。
上記の話し方もそういう意味なのかなと思いました。
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