『会社に行きたくない。さて、どうする?』(和田秀樹 著)より
会社に行きたくない。さて、どうする?
答え
◎会社を休むことを「甘え」と考え、自分で自分を追いつめる人が多い。まずはこの考え方を改めよう。
◎会社に行きたくないのは、心身の不調のサイン。軽く受けとめずに、何が原因かしっかり考えてみよう。
◎ツラかったら休み、試しに転職活動をしてみる。じっとガマンしているより、精神的にもラクになるはず。
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会社に嫌な上司がいるとか、いうことを聞かない部下がいる場合、そうした状況を変えることは難しいですが、それに対して自分がどうするかは決めることができます。
転職しようと思えば、最近は40代、50代であっても働き口はあるでしょう。
実際に転職しなくても、転職サイトに登録して、返事を待っているだけで、気分は変わると思います。
でも、それすらしない人が多いのではないでしょうか。
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日本人特有の2つの問題があると考えています。
ひとつは、「かくあるべし思考」です。
会社は絶対に行くべきところであり、休むなんて許されない。
仕事はきちんとしなければいけない……。というように、かくあるべし思考で自らを縛り、自分自身にガマンを強いるのです。
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二つ目は、物事を「二分割思考」でとらえること。
白か黒か、善か悪か、成功か失敗かなど、二者択一のどちらかで判断する極端な考え方です。
「会社に行くのは善」、「行かないのは悪」ととらえたら、道はひとつしかなくなります。
行きたくなくても頑張って行くしかなくなるわけです。
もちろん、スキルを磨き、経験を積むにはある程度のガマンが必要になります。
一定期間ガマンして努力することにより、人は成長します。
問題は、ガマンし過ぎていないかどうかです。
ストレスの限界に達するほど、ムリをしていないかどうかです。
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まず大切なのは、会社に行きたくないという気持ちが、心身の不調を示すサインであることに気づくことです。
強いストレスを抱えていると、たいていの場合、何らかの症状が現れます。
憂うつな気分になったり、物事に集中できなくなったり、夜よく眠れなくなる、といった症状です。
会社に行きたくない思いと同時に、このような心身の不調が続いたら、注意しなければいけません。
本人が自覚している以上に、ストレスを溜め込んでいる可能性が高いからです。
重要なのは、症状が軽いうちに適切な対策をとることです。
そうすれば、病気に発展せずにすみます。
たとえば、スポーツで汗を流す、温泉旅行に行く、音楽を聴くなど、自分に合ったストレス解消法を講じるのがいいでしょう。
要は、自分の好きなことや趣味を楽しんでリフレッシュすればいいのです。
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【コメント】
「〇〇しなければならない」という思考をうすめていくのが良いのでしょうね。
さらに言えば、「〇〇を自分でやらなければいけない」という考えをやめること。
自分を追い詰めないよう、まずは自分の考えの方向を変えてみませんか?
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