●『心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍』(枡野 俊明 著)より
「少欲知足」という言葉があります。
文字通り、欲を少なくして、足るを知るということです。
お釈迦様のご臨終前の最後の教えとされる『仏遺教経』の中には、少欲知足についてこう書かれています。
「知足の人は地上に臥すといえども、なお安楽なりとす。
不知足の者は、天堂に処すといえども、また意にかなわず。
不知足の者は、富めりといえどもしかも貧し」
現代語訳すると、
「足ることを知っている人は、たとえ地べたに寝るような生活をしていても、心は安らかで、幸せを感じている。
しかし、足ることを知らない者は、天上の宮殿のようなところに暮らしていても、満足ということを感じられない。
足ることを知らない者は、どんなに裕福であっても、心はいかにも貧しい」
ということです。
※※※※※
【コメント】
「起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半」
どんなに富と地位があっても、人間一人に必要なモノって、本来はそうそうあるもんじゃないはずです。
けれど年齢と共に、いろんなモノを背負い、両手に持った状態になります。
私自身は、同年代に比べれば背負うものも少ないし、そこまで所有欲はありません。
「これ、あった方がいいなあ」と思い、高い値段を払って買ったモノって、しばらくすると所有していること、管理することに疲れを感じてしまいます。
それで手放す。
これを繰り返しているうちに、「そういう感情が巻き起こっても、基本は手を出さないようにしよう」と考えています。
-----
将来の「年金」を気にするような年代になって気付くことがあります。
「年金、めちゃくちゃ少ないです!」
ずっと、普通に払っていたはずなのに、驚愕の少なさです。
その金額でも普通に暮らせるようにするには、貯金よりも前に、「その少ない金額でも普通に暮らせる生活習慣」にすることが大切だと思います。
今もそんなに支出はない方なのですが、静かに暮らせるように、今から整えておきたいものです。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |