2023年02月11日

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の感想〜三井くんの3点シュートが好き

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●映画『THE FIRST SLAM DUNK』
https://slamdunk-movie.jp/


監督・原作・脚本:井上雄彦

1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。
原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。

2022年製作/124分/


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【感想】


過去に観てきた映画作品の中でも、トップクラスの内容。
熱く、泣ける。
現実のスポーツを観戦している興奮そのままを味わえました。


山王戦を令和の最新映像技術と感性で再現してくれて感謝ですよ。
いや、3D技術だけじゃないな。
動きのタイミングや間とか、技術以外の職人的編集センスの賜物だと思います(どんなに凄い設備、技術があっても、編集能力が無ければ無意味)。


原作全て持っている私。
登場人物の中でも特に三井くんが好きです。
やはり、挫折した人間が復活し活躍するのは、観ていてグッときます。
三井くんの3点シュートが好きで、本上映の映像を観て、それだけで涙が出ました。


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興行収入100億を突破中の作品を鑑賞してきました。
公開からそれなりに経過しましたが、このど田舎の映画館でも、土曜の朝一番ですら9割以上座席が埋まっています。


しかも、小学校低学年の子も結構多いです(上映前に、Nintendo Switchで遊んでいる)。
君たちは「鬼滅の刃」の方じゃなく、こちらを選んだのか。


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本作品は昔のテレビアニメでは描かれなかった、漫画原作ラストの山王戦を最新の3DCGで再現したものです。


バスケの複雑で高速な動きをアニメ化するのに、この3DCGは本当に正しい使い方です。
画面の中で、一人一人が細かい動きをしています。


しかも、他のバスケ漫画と違って非現実的な必殺技とかそういうのは無いから、動きに嘘がつけない。
実際の人間の動きをモーションキャプチャーで取り込んだのでしょうか?
凄いですね。


原作漫画と異なるのは、宮城リョータを主人公として扱っていることです。
単行本には収録されていない短編「ピアス」を映像化し、山王戦の合間合間に織り込んでいます。
桜木花道は、エンドロールだと4番目ぐらいの立ち位置。
とはいえ、原作から内容を改変するようなことはありません。


山王戦の試合の合間合間に、主人公たち湘北高校バスケ部5人の各エピソードを織り込んでおり、原作を観ていなくても問題ないのではないかと思います。
特に、宮城リョータに関するエピソードを多く扱っており、次に不良時代の三井寿のエピソードが多い感じ。


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映画を観る迄、実は全くこの映画の情報をシャットアウトしていました。
山王戦を描くことも知りませんでしたし、宮城リョータを中心にした構成だということも知りませんでした。
おかげで存分に楽しめました。


漫画原作で、自分自身が好きな作品の映像化だからといって、原作との間違い探しをするのは好きじゃありません。
漫画とアニメは別。


けれど、あの山王戦をここまでアニメとして究極的に再現してくれたのは嬉しいですね。
原作がどうのこうのじゃなくて、本作中で描いたバスケの試合が本当に面白い。


圧倒的な強さにピンチに落ち込まれるターン、逆転し猛攻勢するターン、またピンチのターン、そして・・・。
作品のほとんどが、バスケの1試合のみ。
戦っているメンバーも同じ、場所も同じなのに、2時間の中でどんどん展開していく。
それを興奮したり、泣いたり、私の感情は大きく動いていきます。
本当に満足な2時間でした。


劇中で主題歌のギターサウンドを使い、猛攻勢するシーンは興奮ものです。
歌もあってましたよ。


是非、この試合を映画館で観てほしいです。

Posted by kanzaki at 2023年02月11日 20:54