2023年03月11日

向き合って、受け入れて、対処して、手放す〜台湾の天才IT大臣オードリー・タン

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●『天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード』(オードリー・タン, 黄亜, 牧盡里 著)より


オードリーの行政院執務室の片隅には、彼女が法鼓山(台湾の仏教団体)で講演を行った際に贈られた「向き合い、受け入れ、対処して、手放す」という法鼓山創建者・聖厳法師の格言が飾られている。
何かに臨む際の心構えと順序を重んずる高僧のこの言葉は、オードリーの問題解決手法にも生かされている。


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思考を発展させるときには、できるだけ自己矛盾が起きないよう心がけているとオードリーは言う。


ある状況が自分の元の考えとずれていると思ったら、その元の考えを新たなものごとや誰かに無理やり当てはめるのではなく、自分の考えをその事実に合うよう修正しているのだ。
彼女は公的部門に入ってからこのアプローチを組織にも持ち込んだ。


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向き合って、受け入れて、対処して、手放す


まず「問題を見つける」


一番簡単な方法は、その問題に実際に直面した人の話をよく聴くことだと思っています。
どんな状況に置かれているのかをありのままに説明できるのは、その立場にいる人だけなのですから。


言い換えれば、各当事者の側に立って、たくさんの当事者からひたすら話を聴くこと。
これが問題を一番手っ取り早く見つける方法です。


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その後の問題解決プロセスは二つの段階に分けられます。


最初の段階は「門を開けて車を作りますよ。自分もできるという人は、どうぞここでやってください(開門造車、你行你来)」と呼びかけることです。


これは問題に直面した人それぞれにその人なりの解決策があるはずだから、よい案があったらまずは提案してくださいという意味です。


次の段階は、いろいろな解決策が集まったら一歩引いて、みんなに共通する価値観が集まっている場所に立ち返ることです。
そうやって問題に取り組めば、より簡単に解決できます。


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賛成者側と反対者側の双方の意見を視野に入れられるようになる、もしくはそれ以外の人の意見も考慮できるようになるには、繰り返し練習するといいでしょう。


何かを提案する際には、次のようなことを考えてみてください。


この提案によって悪影響を被るのは誰か

もっとよい解決策はないのか

別の視点からアイデアは出せないのか

自分へのこうした問いかけが習慣化すれば、常に頭の中で多様な意見にフォーカスするようになり、アイデアに統一感が生まれて、みんなに共通する価値観がいつしか浮かび上がってきます。


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【コメント】


「現代の天才」と呼ばれる人で、すぐ頭に浮かぶのはこの方です。
どのような思考なのか、どういう問題解決手法を持っているのか興味がありました。


本を読んで思ったのは、「謙虚さ」です。
自分の考えを一方的に押し付ける日本の旧態依然とした組織にはない考え方ですね。

Posted by kanzaki at 2023年03月11日 15:56