●『トヨタだけが知っている早く帰れる働き方』(桑原晃弥 著)より
そのためには日ごろからの仕事に対する「納得」を得る努力を欠くことができません。
ある企業の経営者は管理職時代に「自分が納得できない仕事はしなくてもよい」という名セリフを口にして物議をかもしたことがあります。
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経営者によると真意はこうでした。
「納得できない仕事を納得できないまま手足を動かしていたら、たいていはたいした成果が出ないものだ。
いい成果をあげている人たちは、自分で納得して、自分で考えて、自分でどうすればいいかという知恵を絞ってやっている。
機械の代わりをやっているのなら話は別だが、自分が納得できて、自発的な行動から出てこないと、仕事の結果はほとんどダメなのだ」
この経営者は若い頃から納得できないことがあると、すぐに上司にその旨を伝えたと言います。
当然、中には「何を生意気な」という上司もいましたが、ほとんどの上司は「お前はそんな風に思っていたのか。そうではなくて、これはこういうことなんだよ」と説明をしてくれ、それを聞いた経営者は「分かりました、納得しました」という「納得」を得ての仕事ができたというのです。
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上司自身、内心では「これはムダかなあ」と思っていたとしても、部下にいきなり「こんなのムダですよ」と言われては上司として立つ瀬がありません。
「今のやり方」よりも「もっといいやり方」を示したうえで、最終的には上司の判断を仰ぐことで「ムダ」な仕事を一つ二つと改善していくことが大切なのです。
お客さまのいない、お客さまの役に立たない仕事は「ムダ」であり、早々にやめることが不可欠ですが、その過程においては上司への提案や納得も欠くことができないのです。
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【コメント】
よく仕事関連で、「やりがい」という言葉を耳にします。
私はどうもその「やりがい」という言葉が腑に落ちません。
多分、「やりがい搾取」という言葉が頭に浮かび、会社側に都合のよいように扱われてしまうイメージだからだと思います。
私の場合、「自分自身が納得する」を主体にしています。
他人の評価とか、この年齢になると気になりません。
それより、どんなに小さなことでもよいので、自分が納得して前へ進む心構えの方が大切になりました。
だって、定年になって会社を放り出されたら、会社の評価基準の生き方なんて、なんにも役に立たないんだぜ。
自分の人生。
自分が納得して歩んでいきたいです。
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