●『人生がうまくいく 哲学的思考術 (白取春彦の思考術)』(白取春彦 著)より
人生のまっただ中で、若い人たちがとまどっている。この人生の中で、何をどうすればいいかわからないからだ。
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実は、こう感じているのは若者だけではない。
いい歳をしたオトナも同じなのだ。
なぜならば、みな人生の初心者だからだ。
ところが多くの人は、オトナはいわば人生のヴェテランだと思い込んでいる。
自分は人生のヴェテランだと称する中高年も実際にいる。
けれども、十代のときに面したのと同じ問題が三十代になってもまったく同じ形で自分に向かってくるわけではない。
三十代になれば三十代の問題がつきつけられる。
七十代になれば七十代の、そして衰弱や病気などの逃げがたい問題が加わる。
そういう意味で、誰もがその時点において人生の初心者なのだ。
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では、人生最初の問題に面したときにはどうすればいいのだろう。
確実な答えがある。
問題の前でいつまでもぐずぐずしていないことだ。
すなわち、決断をする。
その決断がまちがっていたらどうしようなどとは絶対に考えない。
決断を自分で引き受け、自分で取り組むのだ。
うまくいくかもしれない。
ひどい目に遭うかもしれない。
その中間かもしれない。
いずれにしろ、事態は必ず変転する。
これは、「超人」のやり方の一つだ。
※哲学的分野で言う「超人」とは、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェが提唱した概念の一つであり、そのような新しいあり方を体現する人類の呼称である。
伝統的キリスト教の説く弱者の道徳を否定して、生命力にあふれ、民衆を支配する権力をふるいながら自己の可能性を極限まで実現していく理想的人間を究極目的とするニーチェの哲学。 超人主義。
おじけづいて引き下がらない。
人目を気にしない。
前例の真似をしない。
おずおずと取り組まず、何事にも堂々と果敢に取り組む。
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どういうことが起きようとも反省などしない。
もちろん、後悔もしない。
自分の決断が新しい時代を生むことになったら、また自分で決断する。
そして力の限りに取り組む。
そうしていくうちに、すべてが変わる。
自分すら変わる。
それには少しの勇気が必要だ。
その少しの勇気すら持とうとしないならば、人生はいつのまにか耐えがたい地獄になってしまう。
しかし、少しの勇気で決断すれば、人生はとても面白くなるのだ。
[こう考えてみよう]
問題に対してはすぐに決断し、取り組む。
結果については反省も後悔もしなくていい。
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したがって、この一回限りの人生を本当に生ききりたいのなら、自分主義でいかなければならない。
自分が自分のルールを決め、自分がその責任をとるのだ。
人にいわれたことをするのではなく、自分の意志と計画で行動するのだ。
そういう生き方は他人から見たら、とてもわがままで自己中心主義に見えるかもしれない。
自由奔放で、掟破りで、アウトローに見えるかもしれない。
けれども、そういうふうにしてこそ、自分というものがつかめるのだし、自分の能力を発揮できるものなのだ。
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【コメント】
自分で判断する。
自分で決断する。
現代において、それを実践する勇気が無い人が多いように思います。
私だってその一人です。
多分、世の中がシステムで動いているからだと思う。
システムという言葉以外だと、人の頭で考えたルール。
そういう中で、ちょっと異なったりすることを自らの意思で実践するのは怖いものです。
「やったもん勝ち」という言葉は、ちょっと悪いニュアンスではありますが、実際は良い結果を生み出すもののように思います。
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