●『発達障害の人が「うまく」働いて幸せに生きるトリセツ: グレーゾーンの方にも【ストレス】【不安】【うつ】』(eye(あい) 著)より
【「木を見て森を見ず」の視点】
発達障害の方は時間にしても空間にしても 「全体像が見えない」という特徴があります。
そのためか、ある1点に対してものすごくこだわりを持ったり、 「今現在しか見えていない」ということがたびたびあります。
発達障害の方は、まさに「木を見て森を見ず」の視点になりがちです。
例えば、本棚を見て、 「1巻から10巻まで左から右にしっかり揃えること」 にはすごく情熱を傾けるにもかかわらず、 全体を見渡すと何となく統一感のないお部屋になっている、ということはあるようです。
自分の周りだけ片付けたら満足してしまい、結局、部屋全体はきれいになっていない、ということもよくあります。
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その結果、一緒に暮らしているとパートナーに 「自分のことしか考えていない」 と思われることも少なくありません。
それで文句を言われてしまう発達障害の方も多いのではないでしょうか。
発達障害の方は、 「相手視点」でものごとを考えるのが苦手な方が多く、 「相手視点」は想像することが難しいです (想像しても、的外れなものになることが多いです)。
それは特性でもあるので、仕方のない部分でもあるのですが…。
また、「今現在のことは考えられるが、未来に向けてどんな段取りを踏めば 計画的にものごとが進められるか」ということを 考えるのが苦手な方が多いです。
先々のことを考えてものごとを進めることが苦手なため、 お金の使い方が妙に荒くなってしまったり、後先考えずにローンを組んだりして、のちのち生活に困ってしまうという方もいます。
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【コメント】
先々のことを考えてものごとを進めること・・・これは生きていくうえで大切なことです。
「全体像を見る」という俯瞰な考え。
けれど、そういうことが出来ない方もいる。
私の場合、仕事ならば多くの皆さんのお力で、なんとかやってこれています。
問題は私生活の方ですね。
これは自分が主体にならないといけない。
しかし、将来のことを考えすぎると不安の方が勝ってしまいます。
そういう私なので、「なるべくモノを持たない」、「限られたモノ(それも、なるべくコンパクトなモノ)」で暮らすようにしています。
手広く所有したり、あれこれやっていると、管理してこなすだけで疲弊してしまうからです。
限られたモノ(限られた事)だけならば、まあなんとかやれる。
何かあっても対処しやすい。
そんな感じで暮らしています。
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