●『死の壁(新潮新書) 「壁」シリーズ』(養老孟司 著)より)
見た目は大差なくても、去年のあなたと今年のあなたではまるで違う。
学校に大雑把に見れば同じ数の生徒がいるのだけれど、細かく見れば顔ぶれが毎年変化するのと同じです。
人間の身体の七〇パーセントは水です。
その九九・九九パーセントは去年と今では入れ替わっています。
クエン酸回路で説明した通り、水ではない部分も、相当入れ替わっている。
これが自動車ならば部品を九割も取り替えていたら別の車だといってもいいかもしれません。
しかし、サイクルがきちんと回っているときにはある種の安定性がありますから、一見したところ去年も今も変わっていないのです。
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【コメント】
人って肉体レベルでは、毎年入れ替わっているのですね。
見た目は変わらないし、意識・記憶だって継続している。
昔の傷とかは残ったまま。
それでも、ほとんど全て入れ替えっている。
不思議ですねえ。
「死んで生まれ変わる」という考えがありますが、生きている間だって、ある意味、毎年生まれ変わっているのです。
最近また、自分の身の回りのモノを捨てまくっています。
人よりモノが少ないとはいえ、それでも少しずつ増えてしまうものです。
そんな所有物の中でも、もう10年単位で残っているモノがありました。
しかも、使っていない。
以前は躊躇して捨ててられなかったのですが、今回は捨てました。
捨てたけれど、なにも生活には支障ありません。
だって、使っていないのだから。
今の時代、簡単にモノが捨てにくいシステムなので、手続きとか出費とか大変です。
けれど、捨てています。
自分自身の肉体が毎年ほぼ入れ替わっているのだから、所有物だってどんどん入れ替わっていい。
その時のベストな所有の数・内容というものがあるのですからね。
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