●『大人の断捨離手帖』(やましたひでこ 著)より
自分だからいい、家族だから構わない。
そういって、私たちはないがしろにしがちです。
モノがため込まれた空間を自らに与えることは、「自分には、物置暮らしがちょうどいい」と言い聞かせているのと同じこと。
乱雑なすさんだ空間を家族に与えることは、「あなたたちには、ゴミ置き場暮らしがふさわしい」というメッセージを投げかけているのと同じこと。
そこには、「おもてなし」や「ねぎらい」の心のかけらもありません。
大げさに聞こえるかもしれませんが、家をすさんだ状態にしておくことは、環境を通して、自分自身や家族を虐待しているようなものなのです。
断捨離とは、環境からのアプローチ。
住環境を変える行動で、身体も、心も、暮らしも変えていくことができるのです。
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もてなされたら、誰でも嬉しく思います。
もてなされたら、誰でも自分は大切にされていると感じます。
モノと空間で、自分をもてなし、ねぎらう。
それは、自分への信頼と自信を取り戻していくプロセスです。
私たちは、自分や自分の家族は「もてなす必要はない」とつい思ってしまいがちです。
けれど、そんなことはけっしてありません。
自分だからこそ、もてなすのです。
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自分を大切にする」ことの重要性が説かれていますが、自分自身にどうでもいいモノを与えていては、自分を大切にすることにはなりません。
お気に入りのモノに絞り込み、厳選したモノを自分に与えることが、日常生活の中で実践的に自分を大切にする行為です。
「よいモノを少しだけ」、それが大人の男と女の断捨離の心得です。
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【コメント】
自分をもてなし、ねぎらう。
そのために、自分の住んでいる環境をよくする。
具体的には、お気に入りのモノを絞り込み、厳選したモノを自分に与える。
とても良い考えだと思います。
人はなぜか、自分や家族をぞんざいにしてしまいます。
私もそうです。
けれど、本当にそれでよいのか。
何のために生きているのだろう。
「自分」と「今(現在)」を大切にしないと、本当に後悔の人生になってしまいます。
哲学的、宗教的な考えは抽象的なので、概念では分かっても実践しにくいものです。
そういう意味では、「断捨離」という不要なモノをどんどん片づける・捨てる行為は実践的だし、目に見えて効果があってよいものだと思います。
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