2023年07月04日

一段階目の答えで終わらせない

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●『老人の壁』(養老 孟司, 南 伸坊 著)より



やっぱり、何かを好きになるっていう、夢中になるっていうのは、そこから本当にいろんなことがわかるんだなって思いますね。


養老
考えることを「一段階」で止める人が多いですね、一段階目の答えを出して、はい終わりっていう。


南  
答えを早く出したいから。


養老 
そうなんです。


南  
考えている時間が楽しいっていうふうになれば、もう、一段階じゃつまんなくなりますね。


養老 
暇さえあれば考えていますよ。


南  
なんか考えると楽しいっていうか、気持ちがいいっていうふうに脳みそはできている。
そんな話も、今回先生としてきましたが、それがもっと当たり前に、みんながそうなんだってわかればいいですね。


※※※


【コメント】


仕事や資格、受験の為の勉強。
そうそう夢中にはなれないところです。


自分の好きなことに関しては、夢中になることができます。
一段階目の答えで飽き足らず、二段階目、三段階目と追い続けます。
大抵、端からは「なんであんなことに夢中になっていられるのかしら」と疑問を持たれる。


最近、そういう感覚が減ってきました。
それを補うというわけではありませんが、「区別する」「分類分けをする」という事をやっています。


仕事でも趣味でも、一度やったものや、現在進行形のものを書き出す。
例えば、時系列で分けていたものをジャンル別に分けてみる。
自分でやるものと、人に協力をお願いするものに分けてみる等。


一つの事象でも、いろんな分け方があるかと思います。
それら一つ一つをトランプのカードに見立てて、自分が考えた分け方で積み重ねていくのです。
(私は物理的にではなく、デジタルの世界でやっています)


そういう事をやることで思いもよらない発見が出てくるから面白い。
また、中途半端になっていたものが動き出したりします。
一度やってみると、意外と夢中になれるのでお勧めです。

Posted by kanzaki at 2023年07月04日 07:09