●『河合隼雄の「幸福論」』(河合 隼雄 著)より
ほんとうの「幸福な生活」という点で考えると、どうなっているのかなと首をかしげざるを得ないところがある。
ものは豊富にあるとしても、何となく日本人はイライラ、トゲトゲとしていないだろうか。
と言ってもわれわれはバリ島の人と「同じ」生活をすることはできない。
今までの「便利な」生活を続けつつ、心のやすらぎをもつためには、われわれは相当な工夫をしなくてはならない。
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【コメント】
幸い、仕事があって収入があります。
日本に生まれていたおかげで、文化的な生活はできています。
一方で心のやすらぎという面では、不幸にして日本に生まれてきたと思ってしまいます。
イライラ、トゲトゲしない生活を送るにはどうしたらよいのでしょうかね。
若い人ならば、まだまだ先がありますから、大きく舵を切ることも可能。
けれど、中途半端に年齢を重ねた就職氷河期世代の場合、どの方向へ舵を切れば良いかよくわかりません。
見誤ると、人生が詰んでしまいます。
いろんな行動の理由が、「ストレス発散」になっていてはいけないことだけは分かります。
飲みに出かけたり、服や電子ガジェットを次々と買いあさったり、クルマやバイクを買う理由が、ストレス発散だとちょっといただけません。
(市場はそういう消費行動で成り立っているような気もしますが)
そういうストレス発散は、手持ちのお金の浪費につながり、貯金もできません。
たとえ高収入であっても、そういう散財の仕方をしていれば、あっという間に貯金が底をつきます。
そうすると、「ストレスを感じない環境づくり」が大切になります。
多分、この環境づくりは大きなプロジェクトとも言えます。
今の仕事をしながら、この(個人的な)問題を解決していくのは難しい。
けれど、意識しながら働けば、少しずつ解決の糸口が見えるように思います。
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