2023年08月22日

すべては目で決まるのだ

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●『「悪知恵」のすすめ ラ・フォンテーヌの寓話に学ぶ処世訓』(鹿島 茂 著)より


では、見かけのどこで判断したらいいのだろう?
やはり、目ということになるのだろう。
ハツカネズミの子どもだって、ネコの目は光っていたと言っていたではあるまいか?


そう、すべては目で決まるのだ。
悪い奴はかならず悪そうな目をしている。
目を見れば、たいていは判断がつくのだ。

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フランス人は会話をするときには、まともに相手の目をまじまじと見つめて口をきく。
視線を外す人は悪い人とみなされてしまう。


そのせいか、自動車を運転していても相手の目を見て話すという癖が抜けない。
運転するフランス人の助手席に乗せてもらうと怖くてしかたがない。


この点、日本人はまったく逆である。
相手の目を見ながら話をするという習慣がない。
日本では、相手の目を見据えるというのは不躾にあたる。
面と向かって話をしているときでも、視線を相手の瞳に向けるというようなことはしない。
だから、日本人の運転をする車なら、助手席に乗っても安心していれられる。

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相手が悪人かどうかを判断するには、やはり、日本的習慣を乗り越えて、目をしっかりと見据えなければならない。
目を見れば、たいていの判断はつくものなのだ。


そういえば、インターネットや電話を利用した犯罪は、相手に目を見せないことを第一原理としているではないだろうか?
悪人がはびこる道理である。


※※※


【コメント】


確かに、「オレオレ詐欺」・「振り込め詐欺」などは電話を使っており、犯人は姿を見せませんね。
反対に言えば、物事を正しい方向に解決していくならば、ちゃんと対面して話し合うのが最良なんでしょうね。


今の時代ですから、互いが遠距離にいる場合は、Zoom等を使ってやりとりしています。
便利ですからね。
しかし、直接会って話し合ったほうが根幹部分の解決しやすいように思っています。


今日は意識的に、相手の目を見て話してみようと思います。
どういう効果が得られるか期待しています。

Posted by kanzaki at 2023年08月22日 06:56