2023年09月06日

「得る」よりも「手放す」ことが先

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●『禅、シンプル生活のすすめ――1日ひとつ、すぐにできる“自分の整え方” (三笠書房 電子書籍)』(枡野 俊明 著)より


私たちは、物事がうまくいかないとき、「何かが足りない」と思ってしまいがちです。
でも、今の状況を変えたいなら、何かを「得る」よりもまず「手放す」ことが先。
禅的生活の基本は、ここにあります。  


執着を捨てる。
思い込みを捨てる。
持ち物を減らす。
シンプルに生きるとは、心や体の荷物を捨てることでもあります。


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心の荷物でも、体の荷物でも、身の回りの荷物でも、手放す・捨てるという行為は、なかなか難しいものです。
人との別れがつらいように、ときに痛みをともなうこともあるでしょう。  


でも、物事の流れをよくし、軽やかに生きたいのであれば、まずは手放すことから始めてください。
手放した瞬間、新たに入ってくるのは「豊かさ」です。


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簡素な生活こそが美しい。
それこそが禅の精神です。  


簡素というのは、無駄なものをそぎ落としていくことです。
本当に必要なものを見極め、それを大切にしていくことです。


それは「質素」とはまた違うものです。
質素というのは、価値の低い物で生活すること。
価値といっても、それは値段だけでなく、その物に対する思いの深さも含まれます。  


シンプルに暮らすとは、たとえば、毎日使う茶碗などは本当に気に入ったものを使うこと。
ひとつの茶碗を大切に、長く使うこと。
本当に必要であればいい物を揃えること。
簡素な生活こそが心を磨くもとです。


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【コメント】


執着や思い込み等の精神面を捨てるのは難しいです。
捨てたかどうかの結果も見えにくいですしね。


持ち物を減らしたり、簡素な生活ならば目に見えますから、ゴールを設定しやすいです。
目に見えてくるとやはり、やる気・満足度が違いますから。


執着していた持ち物を捨てるのは難しいです。
精神的に。
けれど捨ててしまえば、案外、記憶から遠のいてしまうものです。
なんで、あんなにこだわっていたのかと(そのくせ、殆ど使わずに溜め込んでいたのかと)。

Posted by kanzaki at 2023年09月06日 06:51