●『50代からの疲れをためない小さな習慣』(岸本 葉子 著)より
ものを減らしてすっきり暮らすのが理想ですが、減らしすぎて困ることもあります。
たとえば日用品や肌着。
ミニマムな暮らしをしている人の取材記事を雑誌などで読むと、タオルは五枚まで、お皿は三枚までなどと、数量をかなり絞っています。
ティッシュペーパーの在庫は持たない、コンビニやスーパーがすぐそばだからと。
それが成立するには、自分がいつもベストな状態でないと。
ベストとは、いつでも洗えるとか、なくなりかけたら買いに行けるくらいの元気さがあること。
でもそうでないときもあるわけです。
風邪を引いて寝込むと洗濯はできないのに、寝汗をかいて肌着はしょっちゅう替えないといけません。
鼻風邪を引くと、ティッシュペーパー一箱があっという間に空に。
常に元気で動けるわけではないことも、頭に入れておかないと。
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断捨離のしすぎは、気持ちへの影響以前に、実生活で困ることがあるなと思いました。
自分がいつもベストな状態でいられることを前提としたシステムは 、リスキーです。
服一般については少なくしていくつもりですが、パジャマや肌着といった、持っていても特にうれしくないものの方は、多めに持つようにするつもりです。
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【コメント】
ネットや雑誌で、殆どモノが無い部屋が紹介されています。
多くの人は、動物園の珍獣を見るような感覚です。
だから、メディアに取り上げられているのです。
学ぶべきものはありますが、実際に生活していくうえでの「ほどほど感」はありません。
上記にも書かれているとおり、断捨離が成立するには、自分がいつもベストな状態でないといけません。
だから、持ち物の数をどう調整するかは難しいものです。
私は、職場や病院、スーパー、飲食店、ドラッグストア、公共施設等が歩いていける場所にあります。
今の場所で暮らしているのは、そういう環境が近くにあることを条件にしているからです。
移動時間がもったいないですから。
マイカーが無くても生活できると、体への負担も少ないですし、金銭の支出も抑えられます。
地方都市でそういう場所で暮らせるのは、ある意味「奇跡」だと思います。
しかし、そういう事を意識しない人が多いようにも思います。
断捨離は、部屋の中だけで完結しようとすると、病気・怪我などをした際に「詰んでしまいます」。
モノを減らしたいならば、日常の生活をする上で利便性のある場所を選んだほうが良いと思います(特に地方の場合は)。
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