●『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(西岡 壱誠 著)より
マクロとミクロを行き来する努力をする人こそが、頭がいい人になれます。
逆に言えば、頭がいい人とそうでない人との違いは、その程度のことでしかないのです。
普段からよりマクロに、よりミクロに物事をとらえるようにすれば、原因を知ることで結果を覚えられ、上流を知ることで下流を要約でき、目的を知ることで説明しやすい手段を得られ、裏側を知ることで多くの見方で表側を見ることができる。
それが、この本でここまでご紹介してきたことの正体なのです。
まとめると、こういうことです。
・物事には、部分を見るミクロなものの見方と、全体を俯瞰するマクロなものの見方がある
・ミクロな視点とマクロな視点、両方持ち合わせている人が頭のいい人
・ミクロとマクロ、両方を行き来することで、問題を解決できるようになる
このようにミクロとマクロを行き来する思考、すなわち「本質思考」をすることで、問題解決が可能になります。
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人に指示を出すのって難しいですよね。
わかりやすい指示が出せない、指示したつもりが伝わっていない……そんなふうにお悩みの方も、けっこう多いと思います。
指示をする側が意図していない行動を取ったり、お願いしたはずなのに何もしてくれなかったり……コミュニケーションには齟齬が生じがちで、指示もうまく人に伝わらないことが多いものです。
・指示とは「目的」と「手段」を伝えること
指示がうまく伝わらないのは、「目的」と「手段」のどちらかが伝わっていないからです。
たとえば、みなさんが「今日はオフィスをきれいにしておいてくれ」と指示されたとします。
どれくらい掃除をしますか?
めちゃくちゃきれいにするという人もいれば、少し整理するくらいですます人もいるでしょう。
どちらの行動が正しいのかは、指示の「目的」によって変わります。
「今日はテレビの取材が入るので、会社のイメージアップのためにオフィスを綺麗にしてほしい」という目的なのであれば、めっちゃ綺麗にしたほうがいいですよね。
でも、「最近少し整理ができていないように見えるから、ちょっと片づけてほしい」という目的なのであれば、そこまで気合いを入れて整理する必要はありません。
このように「目的」によって、「手段」である指示の具体的内容は変化します。
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【コメント】
人へ指示する、お願いする際、「手段」や「ゴール」だけを説明する人がいますよね。
そういう人は、「目的(意図)」やどれぐらいの達成度・クオリティを求めているのかを伝えません。
それを受ける側は、判断に迷ってしまうのです。
無駄ですよね。
そういう時は聞けば良いのですが、なぜか聞いても拒絶する人がいるのが不思議なところ(本人も「目的(意図)」を分かっていないのかもしれない」)。
そういう時は、必要最低限以下のクオリティで提出しています。
ひとまず、提出物という「たたき台」があれば、相手もこちら側へ説明しやすいからです。
指示の「目的(意図)」を説明してはじめて、両者が意思疎通できると私も考えます。
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