神崎のナナメ読み

自分で自分を鍛えてほしい

●『不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術』（秋山ジョー賢司 著）より

「自分で自分を鍛えてほしい」

これは、元プロ野球選手のイチローが、少年野球大会「イチロー杯」の最後の表彰式で、子どもたちに贈ったメッセージとして有名です。

「厳しく教えることが難しい時代に、じゃあ誰が教育をするのかというと、最終的には、自分で自分のことを教育しなくてはいけない」

このイチローのメッセージからわかるように、困難を乗り越えたあなたは、自分で自分を鍛えてきたといえます。
だからこそ、あなた自身が認め、称えてあげることが何よりも大切なわけです。
そうやって自分の人生に感動できるようになると、胸の奥が熱くなってきます。

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【コメント】

まさに今の時代を象徴する言葉ですね。

会社組織でもそうです。
海外の(しかも廃れた)人事評定を日本に導入してから、先輩が後輩に手取り足取り指導するというものが無くなりました。
この人事評定は、個人を評定するものだからです(しかも上司の主観による曖昧な数字にて)。

その上、いろんなものが細かく制度化してきたため、それをこなすだけで手一杯というのが実情です。
パワハラとかハラスメント系よりも、そういった自らのルール化で身動きができません。
人に指導するというものができないのです。

教育とか研鑽のような成長を促す部分は、もう個人単位でやるしかありません。
しかし、それをうまくやれば、自分の組織にしか通じないルールの枠を超えた広い視野が手に入るかもしれません。
ひとつの会社に固執する必要もないでしょうし、辞めたあとでも自らの力でどうとでもなります。
仮に今の会社に居続けたとしても、そういう視野を持っている人は心に余裕ができます。