●『超訳 鴎外の知恵』(森鴎外, 出口汪 著)より
※森 鷗外(もり おうがい):
文久2年1月19日〈1862年2月17日〉- 大正11年〈1922年〉7月9日
日本の明治・大正期の小説家、評論家、翻訳家、教育者、陸軍軍医(軍医総監=陸軍中将相当)、官僚(高等官一等)。
陸軍軍医総監・陸軍医務局長になり、軍医として最高職についた。
その後、予備役となり、帝室博物館長兼図書頭。
公務のかたわら、小説家、評論家、翻訳家として活躍。
代表作『舞姫』(1890年)。
ーーーーーーーーーー
「自分は何者かなどいくら考えても答えは出ない、自分のやるべきことを日々果たしていくことで、初めて自分とは何かが分かってくると、ゲーテは言った。
だが、人はそれだけでは満足できない。
永遠に答えが出ないと分かっていても、日々の義務を超えた何かを探し求めるものだ。」
(妄想)
ーーーーーーーーーー
【運は疲れやすいから気をつけよ】
幸運が巡ってきたとき、あなたは気をつけなければならない。
幸運は、疲れやすいものだ。
上手な博打うちは、 勝ち続けているときにこそ、 勝負をやめる時機を見計らっている。
(慧語)
ーーーーーーーーーー
【常に晴れやかな表情を保つには】
常に晴れやかな表情で、人と接しなさい。
晴れやかな表情を保つ秘訣は、良心である。
自ら信じるところを敢然と行い、自分に恥じることがないという自負心である。
その結果が、成功であろうとも失敗であろうとも、良心は常に安らかであり、あなたはいつでも晴れやかな表情でいられるのだ。
(知恵袋)
※※※※※
【コメント】
軍医、官僚でありながら、尚且つ小説などを発表。
ハイスペックな人ですね。
もし現代に生きていたら、マスコミが騒ぎそうな人物です。
私にとって当時の他の小説家は、社会に適合できずに頭の中でもんもんと苦悩し、貧しいながら小説を書いているイメージです。
それに比べると、森鴎外はちょっと違う。
本人は苦悩もあったでしょうが、社会人としてきちんとしているのが凄い。
どうやって心を平常に保ちながら社会と接すればよいのかを考えていたのでは。
それが今回紹介した内容に反映されているのかなと思います。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |