アニメーションディレクター:黒川智之
原作:浅野いにお
シリーズ構成:吉田玲子
声:幾田りら、あの
●映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』の感想〜観客は若い女の子ばかり
【あらすじ】
地球外からの侵略者が日常に溶け込んだ世界で青春を謳歌する少女たちを描いた浅野いにお原作の同名コミックをアニメーション映画化した2部作の後編。
入試に合格して亜衣や凛と同じ大学に通い始めた門出と凰蘭は、竹本ふたばや田井沼マコトという新しい友だちもでき、尾城先輩が会長を務めるオカルト研究会に入ることに。
一方、宇宙からの侵略者は東京各地で目撃され、自衛隊が駆除活動を繰り広げていた。
上空の母艦は傾いて煙が立ち上り、政府転覆を狙って侵略者狩りを続ける過激派グループ「青共闘」も暗躍。
世界の終わりに向かってカウントダウンが始まるなか、凰蘭は不思議な少年・大葉に再び遭遇する。
2024年製作/120分/PG12/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2024年5月24日
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章 本予告
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【感想】
なんとなく、「新世紀エヴァンゲリオン」の「人類補完計画」を男の子が一人で阻止したお話しという感じでした。
主人公は、幾田りらさんが声をあてた「門出」と、あのさんが声をあてた「おんたん」の2人。
この2人の声優としての技量の凄さに関心しました。
声優さんより声優さん。
この絵柄に負けない声の表現でしたよ。
後章も、この2人はそこまで活躍しません。
被災地から離れた場所で、現実を観るだけですから。
後章は、宇宙人の子供を人間に移植した圭太が主人公です。
圭太が活躍する原動力として、おんたんがいる感じ。
「おんたんは並行世界からやってきた」と圭太が語るあたりから唐突感が出てきました。
その後は、言ってみればエヴァの「人類補完計画」がガンガンと開始。
幸い、圭太のおかげで人類絶滅まではいかなかった。
(活躍と言っても、ヒーロー然とした活躍ではありませんが)
なんとか圭太は主人公2人の元へ帰ってきた。
めでたし、めでたし。
SF冒険活劇ではないので、スカッとはしません。
けれど、このラストの展開で良かったのかもと思いました。
なんでかは良く分からないのですが。
現実で言うところの「震災」が起きた世界で、それでもごく普通に生きてきた主人公たち。
普通に生きているのだから、普通に生きればいいじゃないか。
そう思ったからかもしれません。
いろいろ主人公たちの過去も、この大きな展開の一部につながるのではありますが、まああくまで一部ですし。
この物語の政府や自衛隊って、なぜか宇宙人に好戦的なんですよね。
全く歩み寄らない。
どんどん最悪な状況にしているのが政府というのも、なんだか現実世界に対する皮肉なのかも。
観客は、20歳前後の女の子、男の子ばかり。
若い人たちには、どう感じられたのかなあ。
私には、エヴァのように感じたし、下北辺りのサブカルの雰囲気にも思えました。
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