●『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』(洪自誠, 祐木亜子 著)より
※『菜根譚』(さいこんたん)は、洪自誠(洪応明、還初道人)による随筆集で中国古典の一つ。
前集222条、後集135条からなる中国明代末期のものであり、主として前集は人の交わりを説き、後集では自然と閑居の楽しみを説いた書物である。
明治時代以降も、清言の書として人々に愛読された。
処世訓の最高傑作の1つとして、田中角栄、吉川英治、川上哲治、野村克也も愛読した。
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【多くのことをしようとしない】
魚釣りは、俗世間を離れた自然の中で楽しむ遊びであるが、それでもなお、人は魚を生かしたり殺したりする力を持っている。
また、囲碁にしても上品で優雅な遊びであるが、それでもなお、勝負を競い戦う気持ちが出てくる。
したがって、本当に心穏やかにのびのびと暮らすためには、何か事を始めるよりも、今していることを減らしたほうがよい。
また、自分本来の姿を取り戻したければ、多くの才能を発揮してさまざまなことをするより、才能がなくても一つのことに打ち込むほうがよい。
(後集二 後段)
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また、いろいろと物事を始めるよりも、今やっていることをできるだけ減らすほうが、心にゆとりが生まれる。
(後集三一)
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【コメント】
「行動の断捨離」でしょうかね。
特に男性は、複数のことを同時に行うマルチタスクが苦手です。
シングルタスクで一つ一つ集中して片付け、次に進める方がいい。
その上で、自分ひとりで抱え込まないで、周りの手助けをしてもらいながら遂行していくほうがいい。
そういうのは王道な最適解で、どこの本にも載っています。
問題は、人手不足かつやることが多過ぎること。
そして、年配者と若手に挟まれ、本来ならば社会・会社の中心で動くべき就職氷河期の層が薄いこと。
中心・実働部隊が少ないのです。
年配者は新しいことが出来ず行動力が少ないし、若手は知識と経験が少ない。
就職氷河期世代の人員不足は本当に大きいです。
あのダイハツの不正事件だって、該当部門において、就職氷河期世代が圧倒的に少なく、中心・実働部隊が少ない為、成果が出ないから悪いことに手を出したのです。
さて、ここでどう打開すればよいか。
正直、答えはありません。
無理です。
だからせめて、精神を病まないようにしなければいけないと思うのです。
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