●『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』(洪自誠, 祐木亜子 著)より
※『菜根譚』(さいこんたん)は、洪自誠(洪応明、還初道人)による随筆集で中国古典の一つ。
前集222条、後集135条からなる中国明代末期のものであり、主として前集は人の交わりを説き、後集では自然と閑居の楽しみを説いた書物である。
明治時代以降も、清言の書として人々に愛読された。
処世訓の最高傑作の1つとして、田中角栄、吉川英治、川上哲治、野村克也も愛読した。
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【言葉で人を救う】
生活にゆとりがなく、お金や物を与えることができなくとも、言葉で人を救うことはできる。
悩んでいる人や困っている人に出会ったら、一言、優しい言葉をかけるだけで、彼らを悩みや苦しみから救うことができるのだ。
これもまた大きな善行である。
(前集一四二)
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【コメント】
令和になっていろんな意味で余裕がなくなりましたね。
特に金銭的なものに直結するもの。
更に同じ仕事をするにしても、昔より手続き・手間が増えています。
そこへ追い打ちで人手不足です。
がんばって仕事をこなし、過去と同じ給料を維持したとしても、手取りが随分と減っています・・・。
余裕がなく、負担が大きくなる生き方に、みんな嫌になっていますよね。
仕方なく従っているだけです。
メディアや政治家が言う言葉は「最小公倍数」。
命令指揮系統には良いでしょうが、心は救えない。
そこには「日常」が感じられないから。
せめて私達は身近な人達に対しては、心で語り合いたいものです。
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