●『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力―――もっと「ドライ」でいい、99の理由 (知的生きかた文庫)』(枡野 俊明 著)より)
感情に溺れてはいけません
身内や親しい友人・知人が亡くなることほど、悲しい思いをすることはありません。
いつまでも悲しみを引きずり、なかなか立ち直れない方もおられるでしょう。
そんな場合にぜひかみしめていただきたい禅の言葉。
それは、「一昧(いちまい)とは、仏教用語で雑念を去り、一心に修行に専念することを意味します。
また、他のことに構わず、一つのことだけに心を用いるという意味もあります。
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悲しいときのみならず、苦しいとき、うれしいとき、感動したときなど、激しい情動があったときは、その感情と一つになって、命を生き切る。
そうして次の瞬間には、気持ちを切り替えて、新しい日々を生きていきなさい――。
そんな考え方です。
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この「一昧になる」時間を持たないと、そのときの感情が中途半端に残り、それを引きずって生きていくことになってしまうのです。
「悲しみに溺れる」とは、そういうことです。
ですから悲しいときは、「人前で泣くのはみっともない」などと思わずに、涙がかれるまでとことん泣きましょう。
やがてグッと立ち上がる力がわいてきます。
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【コメント】
ひとつの感情にぐっとしぼりつくす。
そして、ぱっと手放す。
そんな感じでしょうかね。
感情をどう表してよいのか分からない時代。
それは複数のことが同時に押し寄せてくるから。
自分だけではなく、相手の感情もありますしね。
せめて一日のどこかで、自分一人で自分の感情をかみしめてみる必要があると思います。
週末だけとか、月に一回とかではなく、その日で完結させる。
そうやって、一日一日を使い切っていきましょう。
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