2025年01月14日

プロという人は物事の順番を知っている人

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●『頭が突然鋭くなる瞑想法 ― ブッダが悟りをひらいた人類最高の英知 (スマナサーラ長老クラシックス)』(アルボムッレ・スマナサーラ 著)より


皆さんは、いわゆるプロと言われる人というのはどういう人だと思われますか。


すごく頭のいい人がプロでしょうか。
生まれつき天才と言われる人ですか。


私に言わせれば、プロという人は物事の順番を知っている人のことなのです。
その道のプロという人は、その道の順番を知っている人。


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(例えばゴルフの場合、)なかには凄く高価なクラブを持ってきて、プロに負けないくらい、あるいはプロ以上に遠くへ飛ばす人もいるでしょう。


でも、プロの人は第1打目をぜんぜん飛ばさずに打っていきます。
なぜなら、プロはゴルフ場のこともよく知っていて、このコースは第1打目はどのへんに打ったら2打目が打ちやすいか、グリーンを狙うには次のボールをどこに置いたらいいのかなど、ゴルフの競技の順番というものを熟知しているのです。


ですから、素人が自分より遠くへ飛ばしても、ぜんぜん慌てません。


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ありとあらゆる現象、もの、できごとが観察の対象になるのです。


観察することによって、ものの時間と順番というものがわかってくる。


ですから、ものの順番と時間を理解した人、つまり観察能力の秀れている人というのは、仕事をしてもそれこそだれよりも早いのです。


ただ焦っても仕事は早くはできません。
どんなに力んで地べたを踏ん張ったって、早く仕事ができるわけではないのです。


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【コメント】


確かに、ものの時間と順番が分かる人がプロだと思います。
全体像が分かるから、判断と決断が的確です。


それに、それらを知っていれば、精神的にゆとりが出ます。


先々が見えないほど不安なことはないですよね。
そういうところが、素人が素人であるか所以。


ものの時間と順番が分かるには、知識・経験が必要。
だから、焦ってもすぐに身につくものでもありません。


結局、少しずつ自分でやっていくしか無いのでは。
仕事に限らず人生全体に言えることだと思います。

Posted by kanzaki at 2025年01月14日 06:12