昨日は日曜だというのに、会社にいました。
会社の建物の補修工事に立ち会っただけなんですけれどね。
ついでに溜まっていた仕事を処理することが出来たので、ちょうど良かったです。
工事が終わったのは、夜6時でした。
業者の方々を見送り、戸締りをして会社を出ました。
「夜6時」と書いたけれど、空はまだ明るく、夜という言葉は似つかわしくありません。
休日を一日棒に振ってしまった訳ですが、せめて何か自分の心に「休日」というものを与えたくなりました。
見上げると、夕焼けが奇麗。
そう思うや、自然と車は海へ向かっていました。
夕日は沈んだみたいですが、まだ空は夕焼け色に染まっていました。
海に向かって、たくさんの車が並んでいました。
恋人同士で海を見ているようです。
私は車を降りてみました。
ちょっと肌寒いです。
でもその冷たさが、かえって夕焼けの景色を引き締める効果をもたらしているように感じました。
CLIE TH55を使い、写真をたくさん撮りました(上の写真もTH55で撮影)。
静止画だけでなく、ついでに動画も撮影。
家に帰ってからその動画を見たのですが、動いているものと云えば、せいぜい波ぐらい。
収録した音も、その波が打ち返す静かなものだけ。
でも、なんだかそれが返って、心を落ち着かせる効果をもたらしているように思いました。
しばらく、そんな風に撮影をしながら歩き、足元が見えなくなりかけて来た頃、車へ戻りました。
私は海に対して、ちょっと恐怖心というものがあります。
それは父親を海難事故で失ったからです。
それでなくても、日本海は荒波や強風と云った怖いイメージがつきまといます。
そんな自然が、ふっと見せる穏やかな風景。
それを見ていると、自然の懐の深さを感じ、なぜだか心を預けてしまいたくなりますね。
帰る車中、ラジオをつけますと琴の音が聞こえます。
中国に伝わる、琴のご先祖様にあたる楽器の音色でした。
ゆったりとしたその音の響き。
先ほど見ていた海の景色とあいまって、私の心はほぐれていきました。
私は一年を通し、あまり特別な一日というものを作らない人です。
毎日を同じ時間の流れで過したい。
だから、遠出をするとか、そういう事が滅多にありません。
近くにこういう景色が見られる場所があるお陰かもしれないし、歳のせいかもしれません。
人が作り出した時間の概念を忘れ、自然が自然のまま時が流れる景色を見るのも悪いものじゃありませんよ。
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