2004年09月22日

劇場版「仮面ライダー剣(ブレイド) - Missing Ace -」の感想【2】

前回の続きです。

前回の記事:劇場版「仮面ライダー剣(ブレイド) - Missing Ace -」の感想【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000394.html

そういや前回、主要人物を中心に書いていたのですが、始(仮面ライダーカリス・ジョーカー)を書くのを忘れていました。
けれどアレです。
始はいつも通り、ロリコンです(笑)。
テレビ版でも、始がいつも頭に思い浮かべるのは10歳の天音。
趣味のカメラで幼女を撮影しては、ニヤニヤしていたり、公式設定でロリコン確定してしまっているかのよう。
気絶している14歳になった天音ちゃんを見て「綺麗になったな・・・」と笑顔で見つめたりしているから、不意打ちで背中からアルビノジョーカーに攻撃されて瀕死になっていましたね。
劇場版のカリスは、ちょっと弱い。
そういや、名古屋ピカデリーの舞台挨拶にて、始役の森本さんは、

「竹財(虎太郎役の人)君に云われたんですよ、『映画の君、何かロリコンぽいよ?』」

という発言がありました。
また、名古屋TOHO シネマでの舞台挨拶では

始「4年後の天音チャンは、いいですね!そりゃもうボディとかムッチムチでしたねぇ」

司会「いいんですか(笑)こんな子供たちがいっぱいいらっしゃるのにその発言は(笑)」

始「いいんです!僕は普通のお兄ちゃんですから!!」

なんてやりとりがあり、森本さんの素顔は関西人だからでしょうか、始より、了に近いですね。
今回の映画で、始はあまり登場していません。
始はジョーカーというアンデッドであり、先のバトルファイトで封印されてしまいましたからね。
その代わり、劇場版の撮影と同時並行で撮影していた時のテレビ版は、たくさん出ていましたね。
了という、始とそっくりな人間(性格は正反対)が登場して、アルティメットフォームを披露していた、あのテレビ版のエピソードです。
テレビと映画を同時並行で撮影していた訳ですが、ブレイドという作品は、主要ライダー全てが主役級の扱いなので、こうやって分担作業が可能なのですね。
仮面ライダーカリスが映画の中で封印から解かれる場面がかっこ良かったですね。
ブレイドが戦闘中、レンゲルに「睦月!睦月!始を解放しろ!」と指示し、レンゲルがリモート発動。
そのまま登場するのかと思いきや場面は変わり、気絶している天音にアルビノローチ(ザコ怪人)の集団が襲い掛かるシーン。
画面上では、手前に天音が地面に横たわり、その後ろにアルビノローチの大群の壁。
その後ろは、アルビノローチで見えないのですが、カリスの「この子に手を出すな!」とどうやら格闘している模様。
ザコどもをなぎ払い、じょじょに怪人達の壁が崩されていき、遂にカリスの姿が現われる!
なかなか良かったです。

この他にも、劇場版のブレイドは、演出効果がテレビ版より豪華です。
エフェクト・CGもお金がかかっていて、当然のように奇麗なのですが、それ以上に演出がいい。
例えば、ギャレンJフォームが必殺技を繰り出す際、テレビ版では、ゴッドガンダムみたいに背中の羽を広げた後、ゆっくりと空へ上昇し、銃を相手に向けて弾を発射するだけ。
けれど映画版は、同じエフェクトなんですけれど、ただ空中に舞い上がるのではなく、敵のアンデッドを掴んで持ち上げて一緒に空へ飛びます。
そして上昇しきったところで、そのアンデッドにゼロ距離照射!
演出の違いだけで、同じ必殺技でもめちゃくちゃかっこ良くなっていました。

また、ブレイドがカードを2,3枚スラッシュしてコンボを決め、ブレイラウザーを地面に突き刺し、気合を入れてジャンプしてキックをするシーンがあります。
周りは野原。
しかも天気が悪くて、雲が厚く覆われています。
そんな中、電撃を身体に蓄えてキックをする際の映像が、とても奇麗で迫力がありました。
周りが暗いから、電撃のような光が目立つんでしょうね。
この映画、雨や曇りなど、周りが暗いシーンが多いのですが、かえってその方が、光とかを使ったエフェクトの多いブレイドでは、より強調されるみたいです。

冒頭の新世代ライダー三人の戦闘シーンもかっこ良かったです。
この川崎シネチッタ前で撮影されたものは、ものすごい画面に情報量がありました。
テレビ版と違って、とてもたくさんのアンデッドが集団で、多くの逃げ惑う人々を襲います。
そこを通る多くの自動車が追突事故を起こします(テレビ版は予算の都合上、そういう場面があっても、実際には自動車が壊れませんが、ここではちゃんと潰れまくっています)。
そんな中、さっそうと登場した新世代ライダー!
志村は上から飛び降りながら畳(変身する際に潜り抜ける光の板。本当の名称は知りません)を潜り抜け、仮面ライダーグレイブへ変身。
他のラルク、ランスも次々とさっそうと変身。
この新世代ライダーは、ブレイド達先輩ライダーと違って、非常に連携プレーが良い。
相手のアンデッドが複数で攻撃するならば、こちらも連携をとっての攻撃。
軽快なスタイル同様に、とてもスピーディーに次々とアンデッドを封印していって、とても爽快感があります。
何もここの場面だけでなく、どこの場面でも、新世代ライダーは颯爽としています。
多くの場面で、この三人が変身する場合は、志村を真ん中に横一列になり、ツカツカと早足で歩きます。
そしてみんな無表情で真正面を見たまま一斉にベルトを手にとり、カードを挿入。
ベルトを腹部の所に当てると、カードが帯状になったものによってベルトが固定。
「変身」の声でカバーを横に開きます。
「オープン アップ!」の機械音と共に、畳が目の前に登場。
ベルトの構造も変身方法も、レンゲルと同じですね。
だからでしょうか、畳もじょじょに本人たちに近づいてきます。
本人たちが早歩きで前進するので、向かってくるよりも先に、自分達が畳を潜り抜ける感じ。
その際も、剣崎みたいに気合を入れて突進はせずも、自分の能力に自信を持ったエリート達がさっそうと進む感じの変身でして、これが三人の性格そのものを現しています。
ラウズカードを使った必殺技は、ブレイド達旧世代の場合、浮かび上がった輝くカードの力が、身体に吸収されていく感じですが、新世代ライダーの場合は、その浮かび上がった輝くカードの力を自分の手にしている武器に付加している・巻きつける・塗りつける・・・そんな感じです。
そのカードの力で武器の刃物の部分が光り輝き、それを相手に突きつけることで倒すみたいな感じです。
しかも、一気に何体もの相手を倒すのですから、この一連の流れが非常に爽快です。
新世代ライダーは、元々のスペックが高いうえに、三人が連携をとっているから強いんですよね。
それに対しテレビ版・旧世代ライダー達の戦い方は、一体を倒すのにも非常に時間がかかっていますからね。
その爽快さが際立ちます。
ただし、旧世代ライダー達も映画の中では、新世代ライダー同様に、一体のアンデッドを封印するまでの時間はかなり短いです。
それだけ、強いということ。
これはやはり、昔の戦いによる経験値なんでしょうね。
しかし、連携プレーという感じではなく、各々のオンリーワンの強さで戦っていくような感じです。
そんな訳で、新世代と旧世代ライダーの戦い方に差別化を図っていたところが凄いなあと思いました。

そうそう、変身の際の視覚効果と云えば、あの光る畳は、テレビ版でも強力な武器となっていましたよね。
畳が出現するとその飛び出した勢いで、その前にいたアンデッド達を撒き散らす物理的パワーがあります。
今回の映画でも、その畳が飛び出すシーンを上から撮影した場面があったのですが、前方に畳が飛び出して、多くのアルビノローチが左右に吹っ飛んでいくシーンは、そのあまりの飛んでいく勢いに笑ってしまいました。
下手なカードを使うより、畳を使った方が、アンデッドに有効なんじゃないの??

そんな訳で、また次回へ続きます。

次回の記事:劇場版「仮面ライダー剣(ブレイド) - Missing Ace -」の感想【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000397.html

Posted by kanzaki at 2004年09月22日 12:45 | トラックバック (0)
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