2004年10月27日

アップル カラーLCD付き「Photo iPod」発表

アップルコンピュータ株式会社は27日、カラー液晶搭載のHDDオーディオプレーヤー「iPod Photo」を発表した。11月中旬より出荷開始し、AppleStore価格は40GBモデル(M9585J/A)が57,540円、60GBモデル(M9586J/A)が70,140円。対応OSはWindows 2000/XPとMac OS X 10.2.8以降。

220×176ドット/65,536色表示の2インチカラー液晶を搭載したiPod。バージョンアップした「iTunes 4.7」などと組み合わせて、コンピュータ上のオーディオ/フォトデータとiPod PhotoをAuto-Sync機能により同期、iPod上で音楽のほか、写真やスライドショーを楽しむことができる。またアルバムジャケットをiTunes上で登録すると、iPod Photoでジャケットを表示しながら楽曲再生が行なえる。

ヘッドフォンジャックはコンポジットビデオ出力兼用となっており、iPod Photo内の写真や作成したスライドショーをテレビなどに出力可能。また、Dockもライン出力に加え、S映像出力端子を備えた新タイプのDock「iPod Photo Dock」が付属する。ともにNTSC/PALでのビデオ出力に対応する。

再生対応オーディオフォーマットはMP3、AAC、WAV、Apple LosslessとAudible。ビットレートは、AACが16〜320Kbps/MP3が32〜320kbpまでサポートする。対応フォトフォーマットはJPEG/BMP/GIF/TIFF/PNG。音楽を再生しながらの写真表示やスライドショー表示なども可能となっている。

バッテリ駆動時間は約15時間。BGM付きスライドショーを表示時は約5時間。充電時間は約5時間(80%まで約3時間)。充電はACアダプタとパソコンのFireWire経由のほか、USB 2.0からの充電にも対応する。

外形寸法は61×19×104mm(幅×奥行き×高さ)、重量は181g。ライン出力、S映像出力を装備したiPod Photo Dockのほか、ヘッドフォンやACアダプタ、FireWireケーブル、USB 2.0ケーブル、4ピン-6ピンのFireWireアダプタ、キャリングケース、AVケーブル、iTunes 4.7などが同梱される。


□アップル、iPod Photoの日本出荷を11月中旬より開始
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20041027/apple2.htm

□アップルのホームページ
http://www.apple.com/jp/

□製品情報
http://www.apple.com/jp/ipodphoto/

* * * * *

以前に書いた事があるのですが、ついに噂が現実となりましたね。

アップル、カラーLCD付き「Photo iPod」を年末商戦に投入か
http://kanzaki.sub.jp/archives/000415.html

iPod(40G)が、104.1 x 60.9 x 17.5mm・176gに対して、Photo iPodは、104 x 61 x 19mm・181gとなり、若干厚みと重さが増えた程度ですね。
iPod(20G)が、104.1 x 60.9 x 14.5mm・158gと比較すると、それなりに違いはありますが・・・。
バッテリーは、iPod(40G&20G)が最大12時間に対して、Photo iPodが最大15時間。
BGM付フォトスライドショーを再生しても最大5時間は持つそうです。
ちなみに満充電までの時間は、今までよりも1時間増えています。

iPodは服に忍ばせて使う機械ですから、サイズや重さは重要となります。
携帯電話って、ストレート型端末の15mmと、折畳式端末の20mmだと、かなり厚みの違いを感じますよね。
スーツを着ていると、特に厚みが気になります。
さすがにiPodをスーツに忍ばせて仕事をしている人は少ないかと思いますが、今回の新機種で写真を扱えるようになり、また、元々スケジュール管理にも使えていましたから、PDAや電子手帳みたいな使い方の頻度が高くなってくるでしょう。
そうすると、本体が薄く・軽い方が便利です。
この発表で、「ちょっと厚みがあるかも。重さが増えたのも気になるなあ」と思う方もいるかもしれませんが、一度発表されてしまえば、次期バージョンで薄く・軽く改良が加えられるのは時間の問題。

Myriadフォントおよびヒラギノフォントで表示されるのが凄いですね。
あんな奇麗な書体で表示されるんですか!
ただ、奇麗な書体というのは、それを正確に表示できるディスプレイの表示能力が良くないと、かえって見えづらくなります(擦れた感じになったりして)。
220×176ピクセルの解像度だとは分かっているので、それなりの書体表示能力はありそうなのですが、やはり液晶の品質ばかりは、自分の目で確かめないことには判断のしようがありません。

写真はパソコン経由で取り込むわけですが、直接、デジカメから取り込む事は出来ないんでしょうかね?
何でかというと、最近のデジカメは物凄い画素数で、一枚あたりのファイルサイズも大きく、取材ともなれば、何百枚と撮影する訳ですよ。
デジカメで撮影したデータをその場で、別のデバイスに退避できると、とても便利だと思います(大容量のメディアカードを何十枚と所有している人は別として)。
更に、撮影したものを大きな液晶画面で、その場でチェック出来ると尚、便利ですよね。
まあ、大画面の液晶とハードディスクが内蔵されているデジカメがあれば良いと云えば良いのですけれど・・・。
撮影したものをデレビで出力する機能よりも、手の平サイズのデバイスに大きな液晶画面が付いている物の方が、使い勝手が良かったりします。

例えばなのですが、先日、被災した長岡市へ行った際の記事を書きましたが、撮影に使ったものはデジカメではありません。
ましてや、カメラ付き携帯電話でもありません。
写真をとりまくってバッテリー切れになったら、電話が出来なくなってしまいますから。
それ以前に、私の携帯電話には、カメラが付いていませんけれどね。
実は、ソニーのクリエ(CLIE TH55)と云うPDAで撮影したのです(うちのサイトの写真は99%がクリエで撮影したもの)。
これで撮影して便利なのは、まず、変態的にバッテリーが長持ちすること。
出かける際、半分ぐらいしか充電されていなかったのですが、いろいろ使用しても、全くバッテリーが減りませんでした。
そして、クリエで撮影したものをその大型液晶で、すぐに人へ見せる事が出来ます。
本社へ戻り、すぐに役員や関係者へ、この大型液晶で見てもらいました。
十分に、被災した模様を認識してもらえました。
さすがに、会長、社長へ見せる場合は、パソコンにデータ転送をして、パソコンの画面で見てもらいましたが、クリエのカメラは30万画素クラスなので、一枚あたりのファイル容量も少なく、あっという間に転送できました(記憶デバイスに、メモステPROを使っているのも一要因かも)。
30万画素の写真だって、パソコンの画面上では、それなりに大きな画像になるので不満はありません。

デジカメの便利なところは、メモ代わりに撮影できることですよね。
電車の時刻表や、雑誌に記載されている文章を撮影しておくと、何かと便利(本屋でデジタル万引きはいけません)。
けれど、大抵のデジカメは、小さな液晶画面しかありません。
撮影したメモを巨大なパソコンに移さずとも、その内容が確認できると嬉しいです。
そのメモも、たくさん本体に保存できれば、尚嬉しい。
PDAで写真を見て確認したりするのって、私の場合、パソコンから取り込んだものより、PDAで撮影したメモ・スナップの方が多いです。

いろいろ考えていくと、「Photo iPod」の正常進化って、「大型液晶」「メモ代わりに使えるカメラ内蔵(画素数は低くて良いので、マクロ機能は欲しい)」ではないでしょうか?
まんまPDAという感じではありますが・・・。
大きさ・重さを変えず、多機能なフラッグシップモデル。
なんか、本当に発表されてもおかしくないですね。

Posted by kanzaki at 2004年10月27日 12:46 | トラックバック (1)