2008年04月14日

見附市消防本部で活躍している車両のペーパークラフトが大人気

今、自分の中で一番好きなカレーの食べ方があります。
昨晩の残りのカレーをトーストに乗せ、更に「とろけるチーズ」を乗せます。
これをオーブンで焼くだけ。
トーストがキツネ色のカリカリになったところをいただくのが最高です。
ここに、ドリップしたブラックコーヒーを組み合わせると、そんじょそこいらのパン屋もかないません。

パン屋のカレーパンも美味しいけれど、油で揚げているから、どうしても胸焼け気味になります。
しかしトーストならば、そもそも焼いてあるだけなので平気です(バターも塗ってないし)。
いかに最適な焼き加減にするかをゲーム感覚で調整している時間が、何故だか楽しいです。

さて、地元の新聞を見ていましたら、新潟県見附市消防本部の事が記事になっていました。
火事や火災での活躍が特集されているのかと思いきや、今回の主人公は「ペーパークラフト」でした。

mitsuke01.jpg

これらの消防車や救急車は、見附市消防本部で活躍している車両です(車両に名前が記されている)。
それらの乗り物を模したペーパークラフトが今、子供達の間で人気を呼んでいるそうです。

このペーパークラフトの紙型は、見附市の公式サイトからPDFファイルとしてダウンロードできます。

●見附市役所/消防車のペーパークラフトを作ってみよう!
http://www.city.mitsuke.niigata.jp/ctg/700680/700680.html

約一時間ぐらいで完成できるレベルです。
小学生向け雑誌に付録として付いてくるペーパークラフトぐらいの分割レベルなので、それほど手先が器用でなくても大丈夫。
ただし、児童雑誌のペーパークラフトと違い、ミシン目や折り目は入っていませんから、慎重に紙からパーツを切り取る必要があります。
はさみやカッターナイフを使うより、繊細な切り抜きが可能なデザインナイフの方が便利ですよ。

見附市消防本部では、「子供達の防火意識を高める助けになれば」とコメントしています。

子供達は純粋に、消防車等をかっこいいと思っているんですよね。
この前の記事で、ショベルカーを憧れの眼差しで見つめる少年のことを書きました。

●神崎のナナメ読み: 少年の瞳に映るもの
http://kanzaki.sub.jp/archives/001625.html

特殊車両の魅力について子供達は、理屈抜きで感じることが出来るのです。
そんな車両を自分の手で組み上げて遊べるのは、最高のひと時なのです。

ペーパークラフトですので、失敗してもまた印刷すれば良いし、大量生産も可能。
そして何より、親御さんの懐に優しいのです(お
ホビーショップで特殊車両の玩具を買うと、ギミックの数に比例して値段が高くなりますからねえ。

このペーパークラフトの型紙は、ポンプ車・救急車・救助工作車の三種類。
実物の約40〜60分の1スケールです。

驚くことに、この型紙を作成したのは、名古屋市消防局職員の加藤裕康消防士なのです。
見附市消防本部が昨年12月に製作を依頼したそうです。
加藤さんは、全国各地の消防車や救急車のペーパークラフトの型紙を作ることで知られています。

適当に検索するだけで、いろんな各地域の消防車のペーパークラフトが手に入ります。
例えば・・・


●消防車両のペーパークラフト - 奈良市役所
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1147345907140&SiteID=0&ParentGenre=1000000000137

●岡山市消防局の消防車両ペーパークラフト
http://www.city.okayama.okayama.jp/shoubou/yobou/pc/paper_craft.htm


加藤さんはこれまでに全国の消防署約200か所の車両を手がけてきました。
ちなみに新潟県では、この見附市だけです。

型紙は2月に完成し、同市のホームページで公開。
既に1400件を超えるアクセスを記録したそうです。
先日開かれた同市の消防フェアでも、用意した型紙100枚が無くなるほどの人気ぶりだそうです。

世の中には沢山の玩具があります。
おじいちゃん、おばあちゃんは可愛い孫の為に、沢山の玩具を買い与えます。
まあ、それも良いことでしょう。

幼少期、私の家は、自慢じゃありませんが貧乏でした。
滅多に玩具を買ってもらえる事はありません。
けれど別に困りませんでした。
いつぞやに買ってもらったブロックや粘土等があれば、立体的な模型がいくらでも製作できるからです。

そして私にとって幸運だったのは、祖父が凄まじいまでに、手先が器用だったことです。
消防士、大工業等を経て、私が小学校の頃は、住み込みでビルの管理人をしていました。
祖父は、電動チェーンソー、グラインダー等の専用工具を沢山所有していました。
私にそれらの使い方を教えながら、木材一つから、いろんな玩具や便利グッズ(スリッパ立て等)を作ってくれたのです。

そして更に幸運だったのは、私が小学校の時に通っていた絵の塾の先生が、凄まじいまでに器用な遊び人だったのです。
絵の技術的な指導はそっちのけで、竹馬などの遊び道具の作り方を教えてくれて、みんなで遊びまわっていました。
何も無ければ自分で作ればいいという考えでして、その創意工夫の心は、今でも忘れられません。

そんな訳で、私の周りには器用な大人達がいたので、わざわざ玩具屋へ行って買わずとも、自分達で遊び道具を作って楽しめました。
今の子供達は、そういう事をしないのでしょうね。

冒頭で、カレーを乗せたトーストの事を話しましたが、こんな事だって真剣に取り組めば、立派なゲームになるのです。
しかも成功すると、とても美味しい食事付き。
創意工夫と、ちょっとの手間で、費用以上の幸せが訪れるのです。

そういや、この神ナナも同じです。
サーバーのレンタル代なんて、月々数百円。
吉野家の牛丼以下です。
それでも毎日更新していますと、いろんな情報にアンテナをはる習慣が付いて、様々な事に興味を持てます。
そしてそれを形(文字や写真)に残し、みんなに見てもらうことが出来ます。
人のブログを読んでいるより、自分で書いていた方が楽しいと感じられます。

どんな形であれ、自ら何かを生み出す生活が出来るのは、きっと本人にとって一番の幸せなんじゃないかなあと思います。

Posted by kanzaki at 2008年04月14日 23:02