2009年04月21日

第68回 分水おいらん道中(新潟県燕市)【1】

4月19日、新潟県燕市へ行き、「第68回 分水おいらん道中」を見物してきました。

●燕市観光情報サイト 分水おいらん道中 Welcome to Tsubame
http://www.city.tsubame.niigata.jp/kankou/event/oirandoucyu.html

春、桜前線が到来すると大河津分水路堤防に染井吉野が一斉に咲き誇ります。その川の流れと桜の美しさは例えようもなく、「日本さくら名所百選」のひとつとして有名です。

おいらん道中は大正13年頃から花の時期に催されていた地元の有志による仮装行列が起源とされています。昭和9年には「分水路花の会」が発足、昭和11年からは花にちなんだ行事を考案し「おいらん道中」が計画されました。途中、戦争の影響による中断、大火・雨天による2回の中止の他は毎年行われ、平成18年には第65回を迎えました。

満開の桜並木の下で、「信濃」・「桜」・「分水」の三太夫が絢爛豪華な衣裳に身を包み、高さ15cmの高下駄を履き、総勢70名にもおよぶ付き人を従え、独特の外八文字の歩き方を披露する様は「越後の夢道中」といわれます。
また、平成17年からは観光客との記念撮影に応える「染井吉野太夫」が登場し、ますます華やかになりました。

現在では「おいらん役」「付き人」とも一般公募となり、おいらん役にいたっては全国から100名を超える応募が集まるほど有名です。
当日は「絢爛豪華な花絵巻」を一目見ようと大勢の観桜客でにぎわいます。

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日本独自の美しさを今に再現したおいらん道中。
私の住む新潟市は下越地域なので、この中越地域で行われている伝統行事をつい最近まで知りませんでした。
東京から観光バスツアーの団体客や外国人観光客を沢山見かけましたので、かえって県外の人達の方がよく知っているのかもしれませんね。

私がおいらん道中を知ったのは、たまたま足湯巡りの一つとして道の駅へ立ち寄ったのがきっかけでした。

●神崎のナナメ読み: 道の駅「国上」にある「酒呑童子の湯(足湯)」
http://kanzaki.sub.jp/archives/001793.html

4月第3日曜日 『おいらん道中』
平成21年は4月19日(日)開催予定
12時30分〜14時 大河津分水路桜並木
15時〜15時50分 地蔵堂本町通り
これは再び、この地を訪れて撮影する必要がありそうですね。


こう書いたものですから、行かないわけにはいきません。
開催された日は快晴で、しかも前の週に桜が満開でしたので、ちょうど散り始めて桜吹雪が良い感じでした。

新潟市からクルマで約1時間程度で、JR分水駅へ到着。
会場となる大河津分水路堤防には、臨時で駐車できるようになっていました。
沢山クルマが停まれるものの、逆に帰りの脱出が大変です。
その点、JR分水駅は穴場でした。
ここに停車して20分程度歩き、大河津分水路桜並木へ到着。

驚いたのは、桜並木はとても狭い道路だということです。
クルマが横に二台並走できるかできないかぐらいです。
染井吉野(サクラ)は、随分と古くて元気がありません。
沢山の見物客が、横の堤防の斜面に座っています。
屋台も沢山出ていました。

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やはり被写体としては最適な行事ですから、一眼レフカメラを持った人が大勢いました。
カメラの品評会かと思うほどです。
私は今回、ニコンD90のボディに、ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR」を装着しました。
本当は35mmの短焦点レンズの方が映りが良いのですから、そちらを装着したかったのですが、短焦点レンズは自分が移動して、接近したり引いたりして撮影しなければいけません。
撮影場所に制限があるので、遠くからでも撮影できるようにズームレンズにしました。
こうやって状況に応じてレンズを交換できるのも、一眼レフカメラの魅力ですよね。
他の人を見ますと、高倍率で明るいレンズを使用している人が多かったですね。
とても大きくて高価なレンズです。
当然、団塊世代以上のお金を持っている人達ばかりです。

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おいらん達が大河津分水公園前を出発して、この桜並木までやってくるまで、しばし地元の人達と話しをしながら待ちました。
おいらんも良いのですが、この犬が私の中でお気に入りです。
あまり祭りには興味が無いみたい。

しばらくすると向こうの方からクルマがゆっくりとやってきました。
おいらん達の行列の先頭です。

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まずは、手古舞がやってきました。
16才〜20才位の女性の役で、金棒を「シャン・シャン」と打ち鳴らしながら行列を先導します。

その他、どんな順番で行列が並んでいるかは下記をご参照ください。

●燕市観光情報サイト 行列の紹介 Welcome to Tsubame
http://www.city.tsubame.niigata.jp/kankou/event/od_gyouretsu.html

幾人か後、ついにおいらんの登場です。

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公式サイトの説明によると、高さ15cmの高下駄を履き、行列の途中数回にわたり、独特の外八文字の歩き方を披露。
衣装・カツラ等合わせて30kgにも及ぶ重量のものを身につけるため、美貌だけではなく、忍耐強さや足腰の強さ等体力面も要求されるそうです。
澄ました表情の下では、これだけの重量と高下駄に耐えているのですね。
駅の近くのイベント会場にて、2,000円を出せば誰でもカツラ、化粧、着物でおいらんに変身できるコーナーがありました。
しかし、多くの人が高下駄のせいで、僅か数十センチを歩くのにも苦労し、何人もの人が転倒して痛い目に遭っていました。
そう思うと、これだけ長い距離を一時間半もかけて歩くのですから、とても凄いことですよ。
表情の凛々しさは、私のような下民は相手にしないぞと言わんばかりで、そんな高貴なところも魅力的です。

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7才〜10才位の女の子が務める舞妓。
小さな傘をさして歩きます。
やはり子供なので、大勢の人に見られて笑顔を作れる子は少なかったですね。
逆に笑顔を作れたり、見物客に手を振れる子の度胸は凄いものです。

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「いつかは私も・・・」という表情で見ているのでしょうかねえ。


この続きはまた次回へ。

●次回の記事: 第68回 分水おいらん道中(新潟県燕市)(動画アリ)【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/001839.html


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●「エヴァ娘」稲垣早希、過酷な四国一周に挑戦中
http://www.sanspo.com/geino/news/090421/gnf0904211442001-n1.htm

「エヴァ娘」こと、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のものまねで注目を集める漫才コンビ「桜」の稲垣早希(25)が、四国一周に挑戦している。
といっても、ただの旅ではない。毎日テレビ「ロケみつ〜ロケ×ロケ×ロケ〜」(木曜後11・55)の企画で、その名も「四国一周ブログ旅」。ブログの応援コメント数に応じて資金が与えられるが、サイコロで「1」を出すと、全額没収という過酷な旅なのだ。

●ロケみつ|桜・稲垣早希の四国一周ブログ旅 (旧・関西縦断ブログ旅)
http://www.mbs.jp/888/blogtabi/

おいらんと全く関係ありませんが、まあカツラと衣装を見にまとってコスプレをしているのは同じでしょうか。
ついに全国ニュースに取り上げられるようにまでなったかと思うと、ファンとしては嬉しいですよ。
最近はサイコロの目で「1」が出なくなって調子がいいですね。
同行しているディレクターさんの意地悪なところが、この旅のエッセンスとなっております。

●神崎のナナメ読み: コスプレエヴァ芸人-桜・稲垣早希さん【アスカにそっくり・今年ブレイク間違いなし】
http://kanzaki.sub.jp/archives/001791.html

Posted by kanzaki at 2009年04月21日 18:53