2010年10月29日

コンビニのアレが、全世界で絶賛〜キューピー製「トマト&あらびきマスタード」

●「日本人は凄い!」「この容器は神だ」 お馴染みの「パック」を世界が絶賛 : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2010/10/29079198.html?p=all

コンビニでアメリカンドッグを買ったり、飲食店でサラダなどを頼んだりしたときにケチャップやドレッシングなどが入ったパックが付いてくる。片手で2つ折りにすれば中身を出すことが出来て、手が汚れない便利な容器だが、実は、ケチャップやマスタードなど2種類の内容物を同時に出せるものは、日本独自の技術であり、日本でしか手に入らないのだという。
現在、投稿動画サイト「ユーチューブ(YouTube)」で、この容器を使ってフランクフルトにケチャップとマスタードを掛ける13秒ほどの動画がアップされていて、驚いた世界の人々が英語で「この容器は神だ」「日本人は器用で優れている」など絶賛の書き込みがコメント欄に出ている。
この容器は「ディスペンパック」と呼ばれていて、もともとは1983年にアメリカの企業が特許を取った。そして86年に三菱商事が日本での独占実施権を取得し、キユーピーと、三菱商事、三菱商事パッケージングの3社が合弁しディスペンパックジャパンを設立してから日本で広まることになる。今ではコンビニのテイクアウトに欠かせないものになり、飲食店や学校給食でも使われている。

●YouTube - 7 Eleven Japan Hot Dog Japan with no mess...


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今年の春、神ナナでも紹介していたキューピー製「トマト&あらびきマスタード」が、海外の人達に絶賛されているのには驚きました。

●神崎のナナメ読み: セブン-イレブンの「ビッグアメリカンドッグ」にハマっているこの頃
http://kanzaki.sub.jp/archives/002091.html

先程、セブンイレブンで買ってきましたよ。

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アメリカでオリジナルが生み出され、それを改良したのがこれなんですね。
昔から、全く新しいものを創りだすのは日本人には苦手。
けれど使い勝手を良くして、改良に改良を加えていき、小粋なアイディアを生み出すのは得意ですよね。

ただしこれを過度にやりすぎると、完全に日本独自仕様になり、「ガラパゴス化」してしまうのが難点でもあります。
例えば携帯電話でも、日本の携帯電話は「ガラパゴス携帯」なんて言われていますよね。
ここまで来てしまうと、世界を相手に競争出来なくなってしまいます。
新機軸として、アップルの「iPhone」のような高機能・多機能スマートフォンが日本へ進出しており、それにどう応戦するのかが見物です。

全く新しい路線がiPhone。
実は昔から「PDA」というジャンルはあるので、純粋なオリジナルとは言えないけれど、App Storeとの連携により、ハードウェアとソフトウェア両面から魅力をアピールするのは流石だと思います。

それに対向する国内の携帯電話軍勢。
似たようなスマートフォンで対抗するのも勿論、必要だとは思います。
けれど日本勢の場合、真っ向から勝負するよりも、「らくらくホン」のようなシニアでも扱える端末をプッシュしていった方が良いのかも。
「らくらくホン」というのは、機械を操作するのが苦手なお年寄りに対して、改良に改良を加えて使い勝手を良くしていった端末です。

●iPhoneとらくらくホンの静かなる戦い - 記者の眼:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20100426/347481/

使用者の意見を反映して、時間をかけて洗練してきた「らくらくホン」は、正に日本人ならではの商品だと思います。

iPhoneも素晴らしいとは思いますが、あの初期設定を年配の方々が簡単に出来るとは思えません。
そしてiPhoneはパソコンが無ければバックアップどころか、OSのバージョンアップも出来ません。
スタンドアローンでの使用は想定されていません。
らくらくホンは、そういった敷居の高さが無いのがいい。

下手に別のOSを搭載したスマートフォンでiPhoneに対向するより、得意分野で対抗するのは良い事だと思います。

改良に改良を加えて使い勝手を良くする。
そういった商品で思い当たるものに、ゼリー状のタレを納豆に使用したものがあります。

●納豆 金のつぶ あらっ便利! 超やわらか納豆 とろっ豆 商品紹介|ミツカングループ商品・メニューサイト
http://www.mizkan.co.jp/chilled/shohinshokai/30_toromame_ara.html

納豆そのものではなく、容器等のパッケージを改良することで商品アピールをしています。
タレがゼリー状になっているので、タレ袋がありません。
しかも、納豆を覆うビニールまで無い。
食べるまでの煩わしさを解消した素晴らしいアイディアですね。

味で勝負するのも良いのですが、これだけ巷に同じジャンルの商品が溢れていますと、その中で生き抜くのは大変です。
下手すると、値下げ合戦という消耗戦で撃沈してしまいます。
味というのは、人によって好みが出ますし、陳列されていても直感的には理解されにくいものです。
その点、容器の改良というのは、視覚的にも分かりやすいです。
「更においしくなりました!!」と宣伝文句が書かれたものよりも、はっきりと理解しやすいです。

例えば「カップヌードル」は、地球環境に配慮して、これまでのポリスチレン容器から、紙で出来た「ECOカップ」へ変更しました。
これも改良であり、セールスポイントにもなります。
しかしカップヌードルの場合、あの昔ながらの「謎肉」を「コロチャー」にしたのは、個人的にはマイナス改良です。
あの、原材料に何を使っているのか今ひとつ怪しい感じが良かったのに・・・。
ちなみに謎肉の正式名称は「ダイスミンチ」と言い、コロチャーに変わった後も、細かく砕いたものがカップヌードルの中に入っているそうです。

インスタントのカップ焼きそばは、各社ともにお湯切りの工夫をしていますよね。
お湯を放出する部分から、麺やかやくが飛び出ないで、尚且つ、一気に短時間でお湯を出す工夫をしています。
中には、そもそもお湯切りをしないで食べられる焼きそばなんてのもあります。

●湯切り不要の焼きそば、ペヤング「スープやきそば」試食レビュー - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100311_peyoung_soup_yakisoba/

新しい商品を提供し、新しいライフスタイルを提案するというのは、ある種の天才的なセンスが必要。
一方、「改良」「改善」は、我々凡人だからこそ思いつく武器だと思います。
それに、それがあるからこそ、更に便利になって、「定番」になっていくのだと思います。
定番化するには根気と時間が必要ですが、それこそ日本人が得意とするところなんじゃないでしょうかね。

Posted by kanzaki at 2010年10月29日 23:25