2011年06月29日

なぜ回転寿司で女性客が急増しているのか?〜店側の配慮+女性の意識変化/新潟の寿司屋は「越後すし丼」と「すし三昧 極み(きわみ)」を提供

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朝、ZIP!を見ていましたら、「なぜ回転寿司で女性客が急増しているのか?」という事について調査していました。

理由をまとめるとこうなります。

●なぜ回転寿司で女性客が急増しているのか?

(1)魚介類はヘルシーで太りにくいイメージがある

(2)女性向け新メニューの開発

(3)女性が店内に入りやすく、注文しやすい配慮

(4)「一人で回転寿司を楽しむ」という女性の意識変化

これらの要因が組み合わさり、喫茶店やファミレス感覚で利用されているのです。
以下、これらについて解説していきます。

(1)魚介類はヘルシーで太りにくいイメージがある

番組の調査によりますと、回転寿司を月に平均一回以上利用する女性が、約6割もいました。
特に女性同士で利用するケースが多く見受けられました。

一番多くあがった意見は、「お肉よりも太らない気がする」という内容でした。
魚介類にはヘルシーなイメージがあり、そこから、太りにくいと感じているようです。

(2)女性向け新メニューの開発

番組調査によりますと、女性の寿司ネタ人気ランキング一位は「サーモン」でした。
以下、二位「いくら」、三位「まぐろ」となります。

勿論、この傾向をお店側も把握しており、女性に人気のサーモンの質を上げる取り組みを行っています。

また、質だけではなく、メニューも豊富にしました。
とあるお店では、サーモンだけで6種類も用意していました。
「生サーモン」、「オニオンサーモン」、「あぶりチーズサーモン」、「サーモン」、「とろサーモン」、「焼きはらす」と充実のメニューです。

このように、女性向けの新メニューを開発しています。

(3)女性が店内に入りやすく、注文しやすい配慮

番組の調査で多かった意見に、このようなものがありました。
「板前さんがいると、ちょっと抵抗があってお店に入りにくい」
「利用するお店は、注文をタッチパネルで出来るお店が多いです」

店内を回転している以外のものを注文する時、板前さんに声を掛けるのが恥ずかしい。
そんな人達の為に、タッチパネルの液晶画面を操作することで、注文が気軽に出来るようにしてあります。

また、積み上げられたお皿を他のお客に見られるのが恥ずかしいという人もいます。
席に設けてある投入口から、食べ終わったお皿を戻すことで会計出来るシステムのお店もあります。
私が金沢へ行った時に教えてもらった回転寿司のお店では、食べ終わったお皿を5枚投入するごとにルーレットが回り、景品が当たるというサービスがありました。
このルーレットをやりたいが為、お子さんがもう一皿食べるという姿も見受けられました。

一方、タッチパネルの無いお店でも、お客さんで賑わっているところがあります。
そのようなお店では、別の工夫がされていました。

店員さんへのインタビュー
「女性だけのお客様は注文しにくいという部分がありました。
けれど、注文を待つというスタイルではなく、
注文はいかがですか? お勧めはこういうものもありますよ
と店側が言うようにしました。
それを重ねていって、少しずつ女性客が増えていきました」

「板前さんの方から話しかける」ことで、遠慮がちな女性たちが気軽に注文できるようにして、楽しんでもらおうという取り組みが行われていたのでした。

(4)「一人で回転寿司を楽しむ」という女性の意識変化

お店を利用している女性たちが、どのように回転寿司を楽しんでいるのか調査していました。
女性同士で好きなモノを好きなだけ、気兼ねなく集中して食べる姿が多く見受けられました。
例えば、同じネタばかりをたくさん並べて、ガリの山盛りと一緒に食べたりとか、大量のワサビを付けてツーンと感じながら楽しむとか。

そんな中、一人で回転寿司を楽しむ女性が多く見受けられました。

番組は、幻冬舎文庫「女ひとり寿司」の著者・湯山玲子さんにインタビューを行いました。
「一人でご飯を食べている女の人は、ボーイフレンドがいないわけではない。
寂しいわけではない。
普通の行動として、仕事が忙しい時に来ているんだと、男性も理解するようになったんです」

●Amazon.co.jp: 女ひとり寿司 (幻冬舎文庫): 湯山 玲子
http://amazon.jp/dp/4344412982/

男性同様、女性一人で食事してもおかしくない時代になってきたという事。
仕事帰り、女性一人で立ち寄っている姿を多く見かけます。
女性一人であっても、周囲の常連さん、板前さんとの触れ合いが楽しめる雰囲気がそこにはありました。

「店側の配慮」+「女性の意識変化」が女性の回転寿司人気を高めたと、番組では結論づけていました。

確かにお寿司には、敷居の高さを感じるところがありますよね。
ある意味、ラーメン屋に女性一人で入るより難しいかも。

今まで逃していた女性客に振り向いてもらう事で、新規顧客の獲得になったのは、お店側にとっても良いことです。
上記(1)〜(4)の通り、店側のアプローチと女性客側からのアプローチがあり、お互いが歩み寄った結果なんですね。
変なプライドより、笑顔を作れる環境づくりに考えがシフトしているのは、私はとても良いことだと思いました。

私自身は、一人で外食するという考えがあまりありません。
アウェイ感を覚えてしまうからです。
それならばスーパーで同じ値段分の材料を買ってきて、家で作ってしまいます。
私の場合、外食は「他の人とコミュニケーションツール」という面の方が大きいです。

仕事で他社の人と食事をする場合、ランチが多いです。
理由は、お酒抜きで、限られた時間内で交流できるからです。
仕事の損得は関係なしに、他社の人とのランチは、色々と得るものがあって楽しいものですよ。

※※※

【新潟の寿司屋について】

新潟は魚介類が豊富な地域です。
当然、寿司屋も沢山あります。
しかし、いわゆる「回らない寿司屋」は、地元の人間でも敷居が高いです。
そこで、気軽にお店を利用してもらえるように、各お店では安価な海鮮丼を提供しています。

●越後すし丼 : 旬の地魚と魚醤で味わう新潟の丼
http://www.niigata-sushi.com/don/

・神崎のナナメ読み: 越後すし丼〜一軒目は「鮨割烹 丸伊」
http://kanzaki.sub.jp/archives/002282.html

色々なお店を巡ってみるのもよいかと思います。

先週、上記の「鮨割烹 丸伊」へ行ってきました。

・鮨割烹 丸伊 :
(店舗情報)
住所:新潟市中央区東堀通り8番町1411
電話:025-228-0101
営業時間 11:30-14:00、17:00-22:00
丼提供時間 11:30-14:00
年中無休
公式サイト http://www.sushi-marui.com/


個室のお座敷を利用しました。
個室ですと、回りに邪魔されることなく、ゆっくりと会話をしながら楽しめるのがいいですよね。
おかげで、19時から23時まで、時間を忘れて食べたり飲んだりしていました。
「のどぐろ塩焼き」や旬の魚、地元のお酒を堪能しましたよ。

最後に〆として、お寿司を頼みました。

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これは「極み」というセットです。
新潟の各お店で共通で出しているメニューなんですよ。

●新潟県 すし三昧 極み(きわみ)
http://www.sushi-kiwami.com/

2007年4月、政令指定都市新潟の誕生を祝って新潟のすし職人が新メニューを生み出しました。それが「極み」です。新潟の地魚+ウニ・トロ・イクラ。厳選特上にぎり10カン 3,000円(お椀付き)。これを食べずして新潟を語れません。

「越後すし丼」「極み(きわみ)」共に共通するのが、魚醤(ぎょしょう)と呼ばれる醤油です。

●醤油を極める挑戦が、いま始まりました
http://www.sushi-kiwami.com/kiwami/index.html

新潟の寿司職人たちは魚、米、そして醤油にもこだわります。そのこだわりから、今目指しているものが魚醤。意外と知られていませんが、魚醤は新潟県発の技術なのです。技術は生み出したものの、まだ製品化に至っていないのが現実。そこで、県水産海洋研究所と新潟漁協加工部との連携で、新潟漁協が3種類の製造化を進めています。 その3種類は鮭醤、ホッケ醤、南蛮海老醤。鮭魚醤は鮭のルイベに合うことを目指し開発、製造されています。ホッケ醤は薄めると吸い物や茶碗蒸しのようなうま味が感じられるとともに、ホッケ醤で漬け込んだホッケの干物はよりうま味がはっきりとすることがわかっています。南蛮海老醤は日本酒と紹興酒と混ぜて南蛮エビのむき身を「ずけ」にしたとき、南蛮海老の風味を邪魔しない、とてもおいしいものになったという結果が得られています。

この魚醤で寿司をいただくと、また違った味わいです。
海老にはやはり、海老の魚醤が合います。
シラフだと気付かなかったのですが、日本酒を飲みながら食べますと、魚醤の濃厚なうまみ成分が更に際立ちます。

新潟に来た際には、是非ご賞味ください。

Posted by kanzaki at 2011年06月29日 22:44