2012年03月06日

「80対20の法則」をビジネスに活かそう


今、一番話題のニコンの最新デジタル一眼レフカメラ「D800/D800E」です。
フルサイズセンサー3660万画素です。
値段がこなれたら購入を検討したいなあ。

「80対20の法則」をご存知でしょうか。

「80対20の法則」とは、投入、原因、努力の僅かな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則です。

だから、僅か20%に80%の努力・時間を集中すべきだと言われています。
この法則は、ビジネス書でよく使われています。

●「80対20の法則」(ポール マクナーニ・著)
http://amazon.jp/dp/4837975046
8020housoku01.jpg

この本では、80%・20%、8割・2割という数字を使って行動をすることを推奨しています。
例えば、こんなものがあります。

・仕事で企画書を作る際には、伝えたいことの2割だけに絞ってみる。

・人脈の価値というのは、全体の2割の中に、8割の価値が集中している。

・一冊の本で、著者が本当に言いたいことに割いているのは2割しかない。

・トップ営業マンになりたければ、商談の際は8割の時間を「聞くこと」に費やし、2割の時間で相手の本音を引き出す「質問」に使う。

・企業の提供する2割の商品が、全体の売上の8割を占める。

この本で一番重要な点は、仕事で最大限の成果を上げる方法です。
その為に「80対20の法則」を使います。

まずは仮説を立ててみて、重要な2割を見つけ出します。
そして、「逆算思考」を用います。
これは、ゴールから遡って計画を立てる事です。
効率的な計画立案に有効です。

全体像が分からなければ、どれが重要な2割で、どれが不要な8割なのか分かりませんものね。
コツコツと積み上げていく中で、どこを頂上に設定するか考えていくよりも効率的だと思います。
これは多分、経営者的な考え方なのでしょうね。

●「人生を変える80対20の法則」(リチャード コッチ・著)
http://amazon.jp/dp/4484981068
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ハッと気付かされたのが、80%は良いことなのに、僅か20%の事で怒っている事です。
自分の事でも他人の事でも、嫌な部分は目について印象に残ります。
これで相手の全体評価をしてはいけないですよね。

仕事の全部に対し、力を注ぐのは不可能です。
この本では、的を絞って考えようと言っています。

利益の80%は、システムの最も単純な20%にあるそうです。
また逆に、複雑なシステムの80%から生まれる利益は、僅か20%なんだとか。
一冊目の「80対20の法則」と同様、どこに集中すべきかを見誤らない目が必要なんですね。
そうしないと、必要以上の努力をしているのに、ちっとも効果が上がらないハメになります。

そういう着眼点は、スポーツをしている人の方が長けているかもしれませんよね。
限られた時間でのトレーニング、僅かな時間の本番で、最大限に自分のパフォーマンスを発揮するには、情報収集・研究が重要ですもの。

20%のお客が、利益の80%を占めています。
また、成果の80%は、重要な問題の20%から生まれます。
小売業の場合、自分のところの商品やサービスを盛んに利用してくれる数少ないお客さんに的を絞ると良いそうです。
気前のいい、常連客を見つけられるかどうかが鍵です。
お客全員へ力を出しきるのは難しいですから、コアになる20%のお客に集中してみましょう。

この前、「刺し身の法則」をご紹介しました。
「3対4対3」の比率でいろんな事が成り立っている話しです。

10人のスタッフがいれば、3人はとても優秀な人、4人は優秀な人、3人は普通の人に分かれるという感じです。

●「刺し身の法則」とは?〜組織の中に無駄な人材はいない
http://kanzaki.sub.jp/archives/002585.html

また、「営業で自分に気を向けてくれる人の比率」や「ある物事の好き嫌いの程度の比率」も、「3対4対3」なのです。

緊急時、慌ただしい中で物事を考える時、混乱しているので、なかなか良いアイディアが出ないものです。
そんな時、「80対20」や「3対4対3」のような数字の法則に当てはめるのは良いことだと思います。
どちらも、100%や10割等の全体像を把握した上で細分化していくからです。
視野を広くした方が、解決の最短ルートを発見しやすいものです。

他にも、似たような法則を見つけたらご紹介しますね。

Posted by kanzaki at 2012年03月06日 23:14