【時間泥棒に注意】
脳科学者・茂木健一郎さんは、慣れたホームより、アウェーで新たな挑戦をするほどに、世界は大きく広がると語っています。
サッカーの試合と同じように、仕事にも「ホーム」と「アウェー」があります。
ここで言うホームとは、自分が慣れ親しんだ得意分野の事。
アウェーは、新しい領域、「チャレンジ」の現場の事です。
年齢とキャリアを積み重ねるにつれ、放っておくと次第に、人生の中のホーム割合が増えていきます。
その為、新しいことに挑戦する「アウェー比率」が減ってきてしまいます。
ホームの活動ばかりやっていると、「時間泥棒」が出現します。
あっという間に、時間が経ってしまうのです。
この前、お正月だったと思ったのに、もう次のお正月が来てしまった!
1年が経つのが早い人は、時間泥棒にやられている可能性が高いのです。
反対に、小学校の頃は時間がゆっくり流れていましたよね。
足し算、引き算、ひらがな、漢字の学習・・・。
さまざまな「初めて」があったから脳が本気になり、時間が詰まっていたからです。
時間泥棒の被害者にならないためには、人生の中の「アウェー比率」を高めなければいけません。
※
【時間がゆっくり流れる脳のメカニズム】
初めての事、意外な事に向き合っていると、時間の流れがゆっくりと感じられるという実験データがあります。
習熟していないことに向きあうと、脳の中のアラームセンターである「前帯状皮質」が活動します。
次に、脳全体の司令塔である「背外側前頭前皮質」の働きによって、直面している課題に集中します。
初めてのことほど、脳の中の多くの回路が活性化します。
聞き慣れた母国語よりも、まだ習得していない外国語に接したときの方が、広い脳の回路が働くというデータもあります。
アウェーで新しい課題に取り組むと、脳の本気度が増すのです。
たった一度の人生、時間が薄まってしまうのはもったいないです。
ホームだけではなく、アウェーに挑戦することで、小学生時代のような充実した時間の流れを取り戻しましょう。
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年末の世間話しといいますと、「あっという間に一年が終わってしまったわ」「20代より30代、30代より40代と、月日が経つのが加速するよね」などと言い合うものです。
若い時より時間の流れが遅いと言う人に出会った事がありません。
茂木さんの解説で、理由が分かりました。
ある調査によりますと、夢を諦めるのは平均24歳からだそうです。
諦めた理由は「才能に限界を感じたから」が約半数、「金銭的問題を感じたから」が約2割でした。
月日の経過とともに、現実という大きな壁によって諦めてしまったのです。
また、現在夢を持っていない人の共通点は「趣味が無い」でした。
夢を諦めると、長い年月が経過してから、「あの頃はガムシャラで楽しかったなあ」などと後悔したりします。
夢は、その分野について深く研鑽することですから、未体験をひとつひとつこなして行く事ができます。
レベルアップすることで、また新しい課題に挑戦できます。
新しいことに挑戦する「アウェー比率」が高い。
最初はアウェーな立場だったけれど、やがてホームになってしまうでしょう。
しかし、そこまでの領域に辿り着ける人ですから、また新たなアウェーを探しだして挑む事でしょう。
夢はなにも、趣味やスポーツに限る必要はありません。
日々の仕事のなかで、小さな課題・目標意識を持って挑むことも夢だと思います。
理由は、夢=挑戦だと考えるからです。
まったく違う環境に飛び込んで、一からやらなくても、アウェー比率は高められると私は思います。
ちなみに私は、朝、職場に来たら、ノートに手書きで、その日に行う大切なことなどを書いています。
スケジュールは、アウトルックやグループウェアなどPC上から書きこんではありますが、手で書き直す事で、目標意識を高められるからです。
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http://kanzaki.sub.jp/archives/002574.html
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