2013年12月22日

人混みを歩くコツ〜結局は「コミュニケーション」や「思いやり」

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この1週間、自宅のネット回線が故障して繋がりませんでした。
けれど、案外これはこれで「デジタル・デットクス」になったかもと、家族で話していました。


※※※


年末年始は、どこも賑やかなものです。
人混みで自分の身を守り、周囲にも迷惑をかけない歩き方があるそうです(日経より)。


●歩くときに避けたい・注意したいこと


(1)注意散漫になっていないか

・うつむき加減で歩いている:
周囲の人や障害物の察知が遅れる。
顔を上げて周囲をよく見よう。


・歩きながらスマートフォンを操作している:
画面の周囲を見ているつもりでも、注意力は低下している。
安全な場所で立ち止まって操作する。


・歩きながら考え事に没頭している:
仕事や家庭の事を考えすぎると注意散漫に。
イライラした態度が出ると、思わぬトラブルも。

(2)意思表示を明確にしているか

・急に方向転換したり立ち止まったりする:
周囲の人と衝突しかねない。
手で行きたい方向を示したり、周囲をよく見てから行動する。


・電車やエレベーターなどで無言で乗り降りする:
混雑している場所では「すみません、通ります」などの一言を。

(3)思いやりを持っているか

・大きな荷物を持って歩くことが多い:
肩がけバッグは腕の中に抱え、キャリーバッグは体の横に沿わせる。傘は縦に持つ。


・ぶつかるのは相手が避けないからと思いがち:
すれ違う時は道を譲り、ぶつかったら声やしぐさで謝る。
ぶつかられた側も「こちらこそ」の心がけを。


・お年寄りや子供には歩くのに邪魔と思う:
力の弱い相手には、温かい気持ちで接する。



【非注意性盲】


人が四方八方に行き交う場所で、衝突を回避して歩くにはどうすればよいのでしょうか。


人が狭い空間を通り抜ける時に見ているのは人や物ではないそうです。
見ているのは、「隙間の中心部分」です。
十分に広ければまっすぐ進み、狭くてぶつかるようなら体をナナメにするなどして通り抜けようとします・


こういった判断は無意識で行っています。
周囲の環境に視線を向けていれば、自然に危険回避の行動を取ることができます。


しかし、視線が別の方向に向いていると、この能力は発揮できません。
典型的な例が、歩行中にスマートフォンやゲーム機に熱中する「ながら歩き」です。


歩きながらのスマホ操作は、非注意性盲(何かに集中していると、それ以外の情報は十分に意識していない状態)になりやすいです。
その結果、注意散漫になり、衝突や転倒の可能性が高まります。
音楽やおしゃべり、考え事をしていても同様です。
人混みでの視線と注意力の重要性をよく認識しましょう。


●NEWSポストセブン|歩きスマホ 視覚鈍感になる危険性が科学的にも指摘される
http://www.news-postseven.com/archives/20130424_184398.html



【意思表示】


周囲をよく見ることに加え、人混みでは主体性を持って歩くことが大切です。
「相手が避けてくれるでだろう」ではなく、危険をいち早く察知して自分から避けるのが賢明です。


自分はこの方向に進みたいと意思表示することも大切です。
片手を顔や体の前で行きたい方向に小さく向けると、車のウインカーと同じ効果が期待できます。


電車やエレベーターなど混雑している場所では、「すみません、通ります」などと声に出す習慣も身につけたいものです。
進みたい方向にいる人だけではなく周囲にも聞こえるので、スペースを作ろうという雰囲気につながることも見込めます。



【江戸しぐさ-肩引き】


江戸時代、商人が人間関係を円滑にするために培ったものとして「江戸しぐさ」があります。


人口密度が高かった江戸の町では、お互いを思いやるための往来しぐさが不可欠でした。


その代表例が「肩引き」です。
狭い場所ですれ違うとき、相手が来た方の肩をすっと引きます。


背中を向けてすれ違うのではなく、相手と向き合うのがポイントです。
例えば、相手側から誤ってぶつかりそうになっても対応できます。


すれ違う際、会釈やまなざしで「あなたに敵意はありません」と伝えるのも大切です。


ぶつかったり、足を踏んでしまったら謝る。
ぶつかられた方も「こちらこそ」と応じれば険悪な雰囲気は避けられます。


自分の世界にこもらず、周囲とコミュニケーションをとるのが、人混みを歩く秘訣です。


※※※


対人ですから、結局は「コミュニケーション」につながるのですね。
コミュニケーションは「思いやり」でもあります。


忙しいと、相手への「思いやり」や「感謝」などを忘れがちです。
あまり好ましくない態度をとってしまい、後で後悔することも度々あります。


年末の忙しい時期だからこそ、改めて気をつけようと思いました。

Posted by kanzaki at 2013年12月22日 12:28