2014年11月02日

インドの携帯電話市場がアツい!〜端末と通信料が安くSIMロックフリーなのが成長拡大のヒミツ

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(インドのKarbonn社のスマホ「Sparkle V」。価格は6399ルピー(約1万1200円))


2013年、インドにて携帯電話の加入者数が、8億7000万人を突破しました。
高度経済成長が著しいインドは、中国に次いで、世界第2位の携帯電話市場です。
日本とは違った動向がありますので、ご紹介いたします。
(ジャパニーズインベスターより)



【非常に安い通信料と携帯電話機】


インドでの携帯電話による通信料は、市内通話は2分で、たった約8円程度です。
固定電話は引かず、一人でプライベートと仕事用に分けて2台持ちが多いです。


携帯電話機本体は、800ルピー(約1200円)からあります。
低価格の機種は、ほとんど中国製です。


インド国産のスマホも、台数が増えてきています。
輸出入のコストが無く、自国内で開発が出きるため、低価格で提供が可能です。
例えば、インドのメーカー「Micromax」「Karbonn」の2社が提供する「100ドルスマホ」が頭角を現してきました。


●micromax公式サイト
http://www.micromaxinfo.com/

●Karbonn公式サイト
http://www.karbonnmobiles.com/

●約1万円の最新Androidスマートフォン「Android One」がついに発売
http://gigazine.net/news/20140916-android-one-debut/

Googleが世界に潜在的顧客が50億人はいると推測されている新興国市場を開拓するために、1万円強という低価格ながら実用十分なスペックを持ち、最新のAndroid OSへのアップグレードが確約されているスマートフォン「Android One」を、ついにインドで発売しました。 今回、Android Oneの第1弾として発売されたのは、Karbonnから「Sparkle V」。4.5インチIPS液晶(854×480)でバッテリー容量は1700mAhで価格は6399ルピー(約1万1200円)。 Micromaxから「Canvas A1」。Android 4.4.2(KitKat)搭載で価格は6499ルピー(約1万1400円)。


今年8月に公表されたインドの携帯電話市場の調査では、インドのメーカー「Micromax」の出荷台数が、韓国Samsungを上回り1位となっています(今年4〜6月)。


●インドの4〜6月の携帯電話出荷台数シェア:
1位:Micromax 16.6%
2位:Samsung 14.4%
3位:Nokia 10.9%
4位:Karbonn Mobiles 9.5%
5位:Lava International 5.6%

Micromaxは急速に成長し、世界市場ランキングでまもなく10位に入る勢いです。



【SIMフリー&スマホが、市場拡大に貢献】


日本でもようやく認知されてきたSIMフリー(SIMロックフリー)。
私も、ソフトバンクのiPhoneから、MVNO(仮想移動体通信事業者)であるU-mobileのSIMフリースマホへ変えて使用しています。
毎月の通信料が約2000円になったので、本当に助かっていますよ。


携帯電話機種を変えずとも、他社のSIMカードを買って刺せば、どこの通信事業会社でも使用できます。
(日本だと、いろいろ制約があったりして、必ずしも手持ちのスマホに、全てのSIMフリーのカードが使えるわけではありませんので注意)


インドでの市場拡大に、このSIMフリー方式が貢献しています。


最近は、スマホの増加が著しいです。
2013年1月〜3月、インドで販売された携帯電話は、約6073万台でした。
その10%にあたる611万台がスマホでした。


ここでいう「スマホ」とは、主にandroidのOSを使ったものです。
それじゃあ、iPhoneは?


iPhoneは人気ですが、SIMロック方式で販売されています。SIMフリーではありません。
インド国内で買うと、高くつきます。
香港やシンガポールで安く購入してインドへ持ち帰り、インドでSIMカードを買って使用している人が殆んどです。
その為、販売統計の上位には出てこないのです。


※※※


インドは、携帯電話の維持派が安くていいですね。
日本もSIMロックフリーが、ようやく騒がしくなってきました。


SIMロックフリーのMVNOで、音声通話が可能になり、尚且つ、ナンバーポータビリティで他社から電話番号を引き継げるのが割りと普通になったのが、今年7月前後からです。


秋になり、値段据え置きで、高速通信(LTE)のパケット上限額が、アップしてきました。
更には、パケットの上限が無いプランまで登場。


来年以降は、ドコモ、au、ソフトバンク以外の通信会社を利用するのが当たり前になるかもしれませんね。


※※※


【関連記事】

●携帯電話を「U-mobile(ユーモバイル)」へ乗り換えたレビュー〜月額1,980円と安価なのに良い。SIMロックフリー格安スマホ「Ascend G6」が軽量・薄型・高性能なのでiPhoneに未練は無い
http://kanzaki.sub.jp/archives/003150.html

U-NEXTは10月31日、月額2480円(税抜)から高速通信ネットワークLTEを無制限に利用できる格安SIMの通信プラン「LTE使い放題プラン」を11月1日より開始することを発表しました。


●U-mobileが通話付きでLTE使い放題2980円の格安プランを追加!制限無しの神仕様か : IT速報
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/41680278.html


私は現在、上限3Gパケットで通話可能プラン(U-mobile 通話プラス 3GB 1,980円/月)にしています。
月に2G程度しか利用していないので、ちょうど良いのですが、「LTE使い放題プラン(通話可能・2980円)」へ変更を検討しています。


しかし、公式サイトのどのページを見ても、プラン変更を依頼するところが無いのです。
お客さまサポートへ確認したところ、現在、プラン変更の手続きは、電話のみで受け付けているそうです。
下記カスタマーセンターまで連絡を行います。


【U-mobileカスタマーセンター】

0120-992-449 営業時間11:00~19:00(年末年始を除き年中無休)

なお、プラン変更の適用は申告の翌月となりますので注意してください。

Posted by kanzaki at 2014年11月02日 22:29