2017年07月12日

新潟県のナスの作付面積は全国1位です〜新潟県では煮る、焼く、炒める、漬けるといった調理法ごとにナスを使い分ける食文化があるからナスの種類も豊富

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新潟の夏に切っても切れないものは、ナス枝豆です。


先日、新潟県人は夕食に、枝豆をどんぶり一杯食べることを紹介しました。
作付面積が全国一位なのに、県外へ流通しないのは、自分たちで食べてしまうからです。
「黒埼茶豆(くろさきちゃまめ)」等の美味しいブランドが豊富にあり、味も最高です。


●枝豆を夕食にどんぶり一杯食べる新潟県民〜新潟県は全国1位の枝豆消費量と作付面積をほこる枝豆王国
http://kanzaki.sub.jp/archives/003872.html


そして、もう一つがナスです。


・新潟県のナスの作付面積は全国1位です(620ヘクタール)。
しかし、収穫量・集荷量はそこまで多くありません。
ハウスでの通年栽培などはせず、収穫時期が夏に集中しているから。
そして、枝豆と同様に、自家消費や近隣への配布が多く、効率や収量を追求していません。


・新潟県では煮る、焼く、炒める、漬けるといった調理法ごとにナスを使い分ける食文化があります。
そのニーズを踏まえ、農家がさまざまな種類の作付けを進めた結果、面積が広がったのです。


・非常にナスの種類が豊富です。各地で食味や栽培方法が追求され15種類ほど在来種として普及しました。


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(梨なすの浅漬)

「梨なす」は、名前のとおり「梨(なし)」 のようにジューシー。
丸くて大振りです。
ほうばると、やわらかな皮を破ってナスのウマ味が口いっぱいに広がります。
それを浅漬にするのが、夏の新潟流です。


関東は「ぬか漬け文化」ですが、新潟では「ぬか」は受け入れられていません。
むしろ、嫌いな人の方が多いです。
あの臭いがダメなんです。
さっぱりした浅漬けの方が主流です。



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暑くなってからと言うもの、毎日ナスを食べています。
軽くふかして割き、しょうが醤油でいただきます。
シンプルですが、これが一番です。
夏になると、ナスを大量に食べてしまうのは、夏が収穫時期だったからなのですね。

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(今日の夕食は、素麺とナス、イカの天ぷら等でした)



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●新潟県民はナスが大好き〜畑の広さ、在来品種数日本一。購入料は新潟市が全国1位。十全なすの浅漬けがウマすぎる件
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●新潟の夏はやっぱり、「梨なすの浅漬」がウマイ!
http://kanzaki.sub.jp/archives/003400.html

Posted by kanzaki at 2017年07月12日 22:41