2007年12月04日

エコに一役、駐車も安心。ヤマト運輸の「リヤカー宅配便」

今日は自転車の話題を書きます。
自転車と言いますと、私は随分と前に、2008年モデルのロードバイクを注文したのですが、未だ納品されておりませんorz
まあ、今すぐに納品されても、雨・雪・みぞれの3連コンボの新潟で運転できる季節じゃありませんし、気長に待つことにします。

12月に入ってお歳暮のシーズンを迎えました。
運送会社も忙しくなる時期です。

贈答品を運ぶために、新潟市の中心部を自転車に引かれたリヤカーが走り回っています。
トラックが走行しにくい街の中で、機動力を生かして快走しているのです。

地元の新聞によりますと、このリヤカー宅配便は、ヤマト運輸が導入したものだそうです。
電動アシスト付き自転車で引っ張るリヤカーを社内では「新スリーター」と呼んでいるそうです。

・新聞に掲載された写真

rearcar01.jpg

ヤマト運輸の公式サイトを調べてみましたところ、2007年度版のCSR報告書(PDFファイル)に記載されていました。
下記のサイトでPDFファイルをご参照ください。
「一括ダウンロード」をして26ページを見ていただくと、新スリーターについて記載されています。

●CSR報告書閲覧2007年度 - ヤマト運輸
http://www.kuronekoyamato.co.jp/kankyou/page/05/2007/index.html

このリヤカーですが、小さな段ボールならば20個は積めるそうです。
2002年、密集地での集配効率向上のため、東京で配備したのが最初です。
現在、全国880店で採用されています。
新潟県内では、全110店のうち、JR新潟駅前や新潟市中央区古町(新潟市の繁華街)などの中心部の6店で計15台が稼動しているそうです。

リヤカー宅配便は半径400メートルが守備範囲。
店と配達先を1日8、9回往復し、1台で100個以上の荷物をピストン輸送します。
1往復は1時間前後。
主力の1tトラックより早いのです。

小路や渋滞に関係なく走れるので、短い距離ならば車よりも効率よく集配できるそうです。
また、二酸化炭素排出の削減、燃料費節約、免許不要による人員確保の容易さ等、メリットが多いです。

違法駐車が厳しくなった昨今。
道交法上、この新スリーターは軽車両として扱われます。
車両総重量が750キロを超えない限り、放置違反金の対象とならず、安心して配達ができます。

新潟県内で、導入の拡大を検討しているそうですが、欠点は「豪雪に弱い」ことです。
まあ、自転車とリヤカーですから当然ですよね。
その為、豪雪地帯の長岡市や上越市での運用は難しいようです。

以前、神ナナにて、自転車タクシー「ベロタクシー」が、新潟市内で営業開始をしたことをご紹介しました。

●ベロタクシー(自転車タクシー)10月から新潟市でも事業開始
http://kanzaki.sub.jp/archives/001533.html

●ベロタクシー(自転車タクシー)、新潟市にて営業スタート
http://kanzaki.sub.jp/archives/001554.html

自転車が見直されている昨今、私の身近なところで、ビジネスとして活用されていると思いますと嬉しい限りです。

新潟は大雨や大雪で苦労する地域ですから、使用に際しては、天候的な制約があります。
しかし、それを差し引いてもメリットは大きく、自転車を運用している事そのものが、会社の環境に対する取り組みを大きくアピールします。

今後も様々な業種と場所で、自転車やリヤカーが活躍するでしょうね。
エコとかブームに関係なく、私の近所には、おばあちゃんがリヤカーを引いて野菜などを売りに来ております。
このおばあちゃんはある意味、時代の最先端たるビジネス方法を採用しているとも言えますね。
なんとなく同じ野菜でも、スーパーで売っているものよりも栄養価が高く、おいしそうに感じますよ。

自転車が雪に弱いと書きました。
それは誰の目にも明らか。
しかし、それに対応した自転車というものが存在するそうです(匿名さんに教えていただきました。ありがとうございます)。
それは、自動車の4WDに相当する2輪駆動の自転車「Yahichi 2WD」です。

漫画「並木橋通りアオバ自転車店(単行本は21巻目から「アオバ自転車店」にタイトル変更)」の第20巻にて紹介されています。

「楽天」で調べてみました。

●【楽天市場】2WD BIKE CHAIN TYPE:2WD BIKE SHESCO
http://www.rakuten.co.jp/shesco/666495/

普通の自転車は後輪の力で進む訳ですが、この自転車の場合、前輪も駆動します。
オフロードを走る4WD車のように、雪道、ぬかるみなど悪路に強く、砂地や階段も走行可能。
そして、安定走行にも貢献します。
これは正に、「私が新潟で自転車通勤をする為に作られた自転車」と言っても過言ではありません(お

まあ自転車の場合、走行性能云々よりも、人間の身体が剥き出しな為、「冬は非常に寒い」訳でして。
それ故に、冬の自転車使用率も減るのです。
私は今も、自転車で通勤していますが、ここ数日の寒さは身にこたえますよ。
無理やり自転車通勤を続けて、風邪なんか引かないように気をつけたいと思います。

Posted by kanzaki at 2007年12月04日 21:53