2011年08月06日

扇子やうちわの使い方にもマナーがあるそうです〜扇子をあおぐ時は、なるべく顔の下の方であおぎましょう

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※着物とは、女性を凛とした美しさに輝かせます。
(ご本人が綺麗なのも勿論ですが、黄色の浴衣をチョイスした方のセンスもグッジョブ)

日本の夏、節電の夏。
エアコンの使用を控えるため、扇子やうちわを使用する人をよく見かけるようになりました。

扇子は、和の小物としても美しい姿をしており、その美しさに暑さも一瞬忘れてしまいます。
綺麗な人が使っていれば、尚更のことです。

そんな扇子やうちわにも、あおぎ方にマナーがあることをご存知でしたか?
「NIKKEIプラス1」に書いてあったので、ご紹介します。

【扇子の開き方】

扇子は全部開かず、少し閉じた部分を残しておきます。

・昔の人は「満つれば欠ける(満月も欠けるだけ)」「登りつめれば下り坂」と言ってました。
最高になったら、後は落ちて行くだけ。
迷信深い昔の人は、あえて「完璧」「完成」にさせない事が、多々ありました。

・例えば、京都にある知恩院・御影堂の屋根には、わざと二枚の瓦が残されており、これは未完成なんだよと制作者はアピールしました。
この建物は完成していない。最高になるのはこれから。だから、落ちぶれたりはしないと主張。
自分の作った建物は、未来永劫最高であり続けるという自信でもあったのでしょうね。


【顔の下からあおぐ】

扇子をあおぐ時は、なるべく顔の下の方であおぎましょう。
自分があおいだ風が、自分を通して隣の人や先方にかかって不快な思いをしないための配慮です。


【スマートなの動かし方】

扇子の要を右手で包むように持って、右の太もも上ぐらいで静かに動かしましょう。

・目上の方や周りへの配慮なくを動かすのは、なんとも粋ではありません。


【礼儀作法全集】

・昭和13年(1938年)に、礼儀作法全集が出版されました。
以下のように、扇子やうちわの使い方が書いてあります。

・扇子やうちわを使う場合には、静かに下のほうであおぎ、あおいだ風がとなりや向こうに届かないようにします。
また、自分が持参したでも、勝手に使用しないようにし、使う場合は全部開けないで、少し残して使います。
目下の者は使わないほうがよいでしょう。

扇子やうちわを美しく使っている女性を見ますと、なんとも「和の美」というものを感じさせますよね。
現代のファッションでも、アクセサリーや小物は、その人のセンスを光らせるアイテムとして重宝されています。
扇子やうちわにも、そういう考えを持ちあわせたいものです。

女性が扇子やうちわを使う姿というのは、女性自身が思う以上に、男性には美しく見えます。
節電の今夏、せっかくですから、しとやかな使い方をしてみてはいかがでしょうか。
その姿は、凛とした風をまわりに運んでくれることでしょう。



【関連記事一覧】

●扇子やうちわの使い方にもマナーがあるそうです〜をあおぐ時は、なるべく顔の下の方であおぎましょう
http://kanzaki.sub.jp/archives/002419.html

●扇子(せんす)の開き方
http://kanzaki.sub.jp/archives/002427.html

●扇子やうちわのスマートな扱い方
http://kanzaki.sub.jp/archives/002913.html


※※※


iPhone4のデータがぶっ飛んでしまい、昨日から今日にかけて、あたふたしながら復旧作業をしていました。
殆どのデータ及びバックアップはクラウド上に置いてあり、iPhoneはそれを閲覧、編集するためのツールという形に構築してあったので、なんとか復旧しました。
スタンドアローンで使用している人は、マメにバックアップを取るなり、不測の事態に備えておくほうが良いですよ。

Posted by kanzaki at 2011年08月06日 23:05