・大阪へ向かう深夜バスを待っていました。振り返ると、青い風船が下に浮かんでいました。なんだか不思議な光景に感じ、iPhoneで撮影しました。
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【「あきらめる」から「うけいれる」へ】
若いころは、「あきらめる」という気持ちのくり返しでした。
大した努力もしないくせに、高みを望んでは挫折のくり返しだったからです。
目標も、一般人にはなかなか手が届かないものばかり。
しかも、その目標へ到達するための実行力は、全く伴っていませんでした。
目標そのものより、その目標に到達することで受ける賞賛の日々を夢見ていただけのように思います。
夢と現実の自分が、全くリンクしていませんでした。
よほど自分の置かれた状況に不満だったのでしょうね。
歳を重ねてきたせいか最近は、「あきらめる」から「うけいれる」へ考えが変わってきました。
状況は変わっていないはずですが、随分と心が安らいでいるように思います。
この「うけいれる」という言葉は、とある方が読まれていた本のタイトルにあった言葉です。
自分の心境にぴったりと当てはまる言葉だったので、引用させて頂きました。
普段の仕事等で自分の思った通りに進まなくても、あまりカチンとこなくなりました(勿論、全くではありませんが)。
自分にとっては不服な現実でも、まず「うけいれて」から考えるようになりました。
その方が、良い解決の道が出来る事を知りました。
自分はスーパーマンではない、ただの凡人だとうけいれてからの方が、何にでも積極的になれたように思います。
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【目立たなくなることの美徳】
「うけいれる」という気持ちが湧いてきたのは、そんな昔の話ではありません。
いずれ老いる事を親の姿や、鏡にうつった自分からリアルに感じました。
歳をとるということは、どういうことなのだろうと考えてみたりもしました。
「完本戒老録」の著者・曽野綾子さんは、年老いて「目立たなくなること」は美徳だと語っています。
年老いると、世間の評判が気にならなくなります。
理由は、世間も他人も、真実を知るものではないと知るからです。
また、人は年齢と共に温厚になったり、いい加減になれます。
理由は、他人や自分の能力の限界が、自然に見えてくるからです。
他人にいいと思ってもらうのを生きる目的にしている以上、本当の意味でその人は生きていません。
老年で重要なのは「内的な自己の完成」だけ。
16世紀のモラリスト文学者・フランソワ・ド・ラ・ロシュフコーは、こんな事を言っています。
「老人に残された唯一の良策は、これまで世間に見せすぎるほど見せてしまったものを、人目から隠すことである」
曽野さんの考えと同じではないでしょうかね。
私は冒頭で「あきらめる事の繰り返しだった」と書きました。
そんな状況についても曽野さんは、「なにかになり損ねた事があっても、残念に思わないこと」と語っています。
理由は、周囲は「あの人は到底その器ではなかった」と思っているかもしれないからです。
自分より他人の方が、客観的に見ていますよね。
「定年後のリアル」の著者・勢古浩爾さん曰く、「人は自分の立場があるからうるさいだけ」だそうです。
立場がなくなった人間にとって、立場はばかばかしいだけ。
立場がなくなると、これほどまで自由だと知らなかったと驚いています。
自我を縮小し、余計なことは考えず、論を争わず、できるだけ外の静かな空気を吸う。
老後は、そのようにできればいいと語っています。
※
【老後は「穏やかな静」のイメージ】
まだ働き盛りの私ですが、将来に不安がないわけではありません。
ならばまずは、人生の先輩達の声に耳を傾けるのが良いと思いました。
様々な人達が、老後について書いています。
その多くが、「穏やかな静」のイメージでした。
そんな事を考えているうちに、「あきらめる」から「うけいれる」に考えがシフトしました。
老後には、「死」というものをリアルに感じますから、それをどう捉えるか考えるのでしょうね。
「あきらめる」と「うけいれる」。
同じようでも違うものだということは、なんとなくニュアンスで分かりますよね。
状況は同じでも、受け止め方の違いで、心の湖の波に違いがあると思います。
若いうちからこの考えに同意する必要はありませんよ。
あくまで、私の考えですから。
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【関西斜断ブログ旅・2】
新世界、通天閣辺りを歩いていましたら「スマートボール」のお店「ニュースター」がありました。
ピンボールみたいな台にある各穴に玉を入れて、点数に応じてお菓子等の景品と交換するゲームです。
1回100円。
店内は満員で賑やかでしたよ。
●ニュースター
・住所 大阪府大阪市浪速区恵美須東3-5-19
(地下鉄御堂筋線・堺筋線動物園前駅5番出口より動物園方面へ徒歩5分)
テレビで紹介していた模様は、下記の動画を参照してくださいね。
●スマートボール:大阪市「ニュースター」
http://youtu.be/IQx2eV5xwmU
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●大阪、宝塚、神戸の街を旅してきました
http://kanzaki.sub.jp/archives/002639.html
●伝説のすた丼屋・ヨドバシ梅田店で、すた丼を堪能しました
http://kanzaki.sub.jp/archives/002640.html
●関西斜断ブログ旅・1
http://kanzaki.sub.jp/archives/002641.html
・写真はすべて、iPhone4で撮影
Posted by kanzaki at 2012年05月10日 22:40日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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