2013年08月05日

1日1個のリンゴは医者いらず〜リンゴのポリフェノールは、動物の寿命を延ばす効果がある

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1日1個のリンゴは医者いらず


昔からそんな言葉があります。
最近、リンゴの健康長寿効果に関する分子メカニズムが解明されたそうです。
(順天堂大学院・白澤卓二教授の解説)


解明したのは、アサヒグループホールディングスの砂川忠広研究員です。
2013年3月27日、リンゴの皮に含まれるポリフェノールに、動物の健康寿命を延伸させる効果があると発表しました。


リンゴのポリフェノールの成分は、日本茶にも含まれるカテキンの重合体「プロシアニジン」です。
重合化することにより、日本茶より抗酸化力が増強していることを発見しました。


リンゴ由来のポリフェノールが、寿命を長くしてくれる「サーチュイン遺伝子」のスイッチをオンにしてくれて、動物の健康長寿を延伸させてくれます。


サーチュイン遺伝子は、カロリー制限によってスイッチをオンにすることが可能です。
しかし、食材でスイッチオンにすることが待望されていました。


ブドウに含まれる「レスベラトロール」に引き続き、リンゴのポリフェノールにも、その作用が確認されました。


別の研究では、ネズミの餌に、リンゴから抽出したポリフェノールを混ぜたところ、雄ネズミは寿命が29%、雌ネズミは72%ものびました。
心筋細胞の老化が抑えられ、心臓は若々しい状態でした。


リンゴの健康効果は本当だったのです。
今後は、単に食べるだけではなく、サプリメントでリンゴポリフェノールを摂取することにより、効率よく老化スピードを制御できる可能性があります。
予防医学の新たな戦略展開に注目です。



【関連記事】


●ブドウに含まれる「レスベラトロール」が、不老長寿のサプリメントとしてブームになっています
http://kanzaki.sub.jp/archives/002504.html


●チョコレートを食べると長生きに効果があるらしい(ポリフェノール効果)〜世界でもっとも長生きしたジャンヌ・カルマンさんの好物はチョコと赤ワイン
http://kanzaki.sub.jp/archives/002864.html

Posted by kanzaki at 2013年08月05日 21:19