2014年10月06日

日本画制作日記season2〜背景を塗る/フランス人のアーティストさんも日本画塾に来ました

前回でひとまず、日本画を1枚描き終わりました。


●日本画制作日記〜ヒマワリの中心部分を金箔で表現しました
http://kanzaki.sub.jp/archives/003173.html


さあ、新しい絵を描き始めますよ。
そんなわけで昨日、日本画塾へ久々に行きました。


今回も、ヒマワリを描きます。
どうして同じモチーフにしたかというと、ヒマワリは単独でも良いのですが、たくさん咲き誇るヒマワリ畑も魅力的だからです。
何作もヒマワリを描き続け、それらをつなぎ合わせれば、巨大なヒマワリ畑になります。



【最初の行程をワープ!】


絵を描くには、まずパネル制作からはじめなければいけません。
木のフレーム4本で格子を作り、その上に木のパネルを打ち付けたものを用意します。
これは市販されています。


そこへ、「下張り」と呼ばれる紙を貼ります。
さらにその上から、「本張り」と称した和紙を貼ります。


本張りの紙には、「ドーサ引き」をします。
生の和紙のままだと、岩絵の具を塗った際に、にじんでしまいます。
にじみ止めに使うドーサ液を塗るのです。


ここまでやるだけでも、本当は日本画塾へ数ヶ月通うことになります。
時間が勿体無いです。
さて、どうしたものかと部屋の隅を見ると、和紙が貼られたパネルがたくさんありました。


これらは、日本画塾に通いはじめ、パネル制作が完成した所で来なくなった生徒たちのものです。
ここからが楽しいのに、ここで挫折したら、何も意味ないのですが・・・。


そこで、私は1枚、そのパネルをいただく事にしました。
このまま無駄にするには勿体無いですからね。
私が有効活用させていただくことにしました。


時間と制作費を大幅に削減できました。



【ワープその2】


最初に、パネルへ胡粉と呼ばれる白い岩絵の具を塗るのですが、それも省略です。


白を塗ることで、この上に塗る色の発色が良くなります。
しかし今回、私は塗りませんでした。
私の場合、背景の有彩色を10回以上塗ります。
それだけ塗り重ねると、白い下地を塗る意味が殆んど無いからです。


これも、時間の省略をするためです。
本題である絵をさっさと描かないと、せっかく上がったモチベーションが下がってしまいます。
挫折しないためには、どんどんワープしていきます。


プロならば、こういった過程も大事ですが、私はシロウトです。
楽しみたいですからね。



【背景を海綿で塗る】


背景の色は、前作を踏襲します。
とりあえず昨日塗った岩絵の具は2色(緑、青)です。


・松葉緑青(新岩 13) 
nihon141006-01.JPG


・紫群青(な 新岩 白 ウエマツ)
nihon141006-02.JPG

温めた膠液(にかわえき)と岩絵の具を混ぜます。


それを筆では塗りません。
海綿(スポンジ)に岩絵の具を染み込ませ、和紙の上をポンポンと叩いていきます。
こうやって塗ると、筆の跡が出ないので良いのです。


前作は最初、筆(幅の広いハケ)で塗っていました。
その後、海綿を使ったのですが、最後まで筆の流れる跡は消えませんでした。
意図的に筆の流れを残すならば良いのですが、そういう訳では無いので、今回は海綿オンリーです。


nihon141006-06.JPG


最初に「紫群青」を塗りました。
白い部分が残っています。
これはこれで良いかも。
他の生徒さんは、この状態で背景は完成の人もいます。


nihon141006-07.JPG


さらに海綿で叩き込みました。


nihon141006-10.JPG


その上から、松葉緑青を海綿で叩きます。


nihon141006-13.JPG


さらに松葉緑青を叩き込みます。


nihon141006-28.JPG


乾燥した状態です。
かなり緑色が強くなりました。
まだ、このあと5回ぐらい塗り重ねますので、最終的には、青色系統に傾いた雰囲気になるはずです。



【フランス人の方と絵を描く】


今回、日本画塾に行ったら、フランスの方が2人いました。
セシル・ブラウンさん、オリビエ・ピシャーさんです。


●Atelier Sentô | Facebook
https://www.facebook.com/pages/Atelier-Sent%C3%B4/135896576583916


10月23日(木)〜11月4日(火)の期間、個展を開催します。


●『フランス若手アーティスト展』―アトリエ・セントウ Atelier Sento―
http://www.craole.jp/


フランスにて、2人で活動する若いアーティストです。
水彩、版画、色鉛筆、はたまた映像、ゲームも作っています。
日本の田舎の祭りや伝統に興味があり、日本人以上に日本好きです。


日本画塾が終わった後、食事に行きました。


感心したのが、箸の使い方です。
私より上手でしたorz


なんで、日本の祭りが好きなのかと聞いたら、フランスには無いからだそうです。
クリスマスやハロウィンは子供の為の行事であり、日本のような伝統的な祭りはありません。


いろいろフランスの生活を聞くと、やはり日本とは違うなあと思いました。


例えば、フランス人は仕事の昼休みが、正午から2時間もあります。
だから、天気が良ければ、休憩というより楽しいレジャータイムです。
お弁当はあまり持参しないで、会社の食堂で食べます。


家族を大切にするので、仕事帰りに一杯引っ掛けて帰るという事がありません。
大学生は、学校帰りに飲みに、みんなで行くのはあるそうですが。


24時間のコンビニはないし、店は暗くなったら閉まります。
日曜はやっていません。


他にも様々な事を聞いたし、もっと聞きたかったのですが、閉店なのでお開き。
またお話しを聞きたいです。


●次回の記事:日本画制作日記season2〜下描きをカンバスへ転写する
http://kanzaki.sub.jp/archives/003220.html

Posted by kanzaki at 2014年10月06日 21:44