2010年11月26日

まちなか活性の為、お店とお客様を結びつけるディスコン大会が行われました

先日21日(日)、新潟市中心部の繁華街・古町にて、「お店とお客様を結びつけ隊」という路上イベントサークルが行われました。

古町6番町の商店街の皆さんとお客様を結びつけるイベントです。
「ディスコン」という新スポーツを通じて、楽しくコミュニケーションをはかりましょうという内容です。

●ニュースポーツ「ディスコン」とは?
赤と青の2チームに分かれ、1チーム6枚の円盤(ディスク)を投げ、最初に投げた黄色いポイントにどちらが近いかを競うスポーツです。
はじめての方でもベテランと対等に競技を楽しむことが出来ます。
円盤は直径12cm、重量75gの硬質ウレタンフォーム製です。
円盤を操るところから、「ディスク・コントロール(DISK・CONTROL)」→略して「ディスコン(DISCON)」と名づけられました。

詳細なルールは公式サイトを御覧下さい。

●全国ディスコン連盟
http://www.discon.jp/

簡単に言いますと、どこでも出来るカーリングです。
以前、神ナナでも取材し、取り上げたことがあります(新潟県ディスコン協会のサイトでも、その記事をご紹介していただきました)。

●神崎のナナメ読み: 誰もが主役になれる新スポーツ「ディスコン」とは?〜新潟の地域の健康福祉、コミュニティづくりに貢献【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002039.html

●神崎のナナメ読み: 誰もが主役になれる新スポーツ「ディスコン」とは?〜新潟の地域の健康福祉、コミュニティづくりに貢献【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002040.html

今までも新潟市の各イベントにて、ディスコン大会が行われました。
その際、参加するのは一般の方々。
しかし今回は一般の方々だけではなく、その会場周辺のお店の人たちにも参加していただきました。

大会会場は商店街のモール内です。
周辺のお店の名前も掲示しました。

開催をした「まちなか同志隊」「新潟県ディスコン協会」の皆さんは、市民が街やお店に継続して足を運ぶためには、楽しみや出逢い、語らいの場が必要だと考えています。
一つのスポーツ「ディスコン」を通して共有体験を作ることで、人と店との心の結びつきを作り出すのが今回のイベントの目的です。

昼と夕方の二回に分けて行われました。
私は用事がありましたので、せめて後片付けだけでも手伝おうと夕方に行きました。
(ロードバイクで行きましたので、一眼レフは持っていきませんでした。古いコンデジのみです)

今の時期、夕方になりますと寒さも強まり、日が落ちるのも早いです。
その為、予定よりも早く終了しました。

日中は天気も良かった事もあり、街へ買い物・遊び等でやってきた人達と、商店街の皆さんが大勢集まって楽しいひと時を過ごしたそうですよ。

下記は夕方の部の模様です。

dis1121-01.JPG

dis1121-02.JPG

dis1121-03.JPG

dis1121-04.JPG


※※※※※


家電量販店は、エコポイントの影響や販売価格の大幅下落等の要因によって、沢山のお客様が来ています。
別に景気が上向いている訳ではありません。
懐事情が厳しいからこそ、安い時に買おうと考えているからです。

家電を値段だけで考えるならば、ネットで買うのが一番安いです。正直なところ。
アマゾンは郵送料も無料になったし、ますますネット通販が盛んになるでしょう。
また、手元にある不要な商品等は、オークションで売りさばく事も可能です。

売る方と買う方は、お互いに相手の顔や声も知らないのに、多くの商品と多額の金銭が動きます。
私はそれ自体、別に「人情が無いなあ」とか、そんな安直な考えで否定しません。
便利でニーズがあるからこそ発展したのですから。
実際、私も有効利用しております。

ネット通販で大抵のものは買えます。
ネット上にあるユーザーレビュー等を参考にすれば、実物を手にせずとも、それが良いものか悪いものかはある程度予測がつきます。
地方にいても、マイナーな商品を安く入手する事が可能であり、非常に強みです。

そうしますと、自分の住んでいる街には一銭もお金が落ちませんよね。
そもそも、地元で何かを買うメリットって何だろうという事になります。

ネットだけではありません。
家電に限らずその他いろんな大型量販店、大型チェーン店が地方へ進出し、昔からあるお店を駆逐する勢いです。
イオンのような大きなお店が進出しますと、それだけで昔からあるお店の売上悪化に繋がります。
そして最悪、それらの店は閉店に追い込まれ、近辺の商店街はシャッター通りとなってしまいます。
その後、大型店が収益悪化等で撤退しますと、その近辺に住んでいた人達は、日用品や生鮮食品を買う場所が一切無くなるという問題が発生します。
これを「フードデザート(食の砂漠)問題」と言います。

●神崎のナナメ読み: 食の砂漠(フードデザート)問題と商店街の衰退
http://kanzaki.sub.jp/archives/002176.html

上記の記事で書いた私の考えというのは、
「そこに住んでいないお客を呼び込む。つまり、よそ者にお金を落とさせる事で発展する」
ではなく、
「そこに住んでいる人達同士が商売等で繋がり、コミュニティーを構築して発展する」
という形です。

よそ者に買いに来てもらうだけだと、今の世の中、品揃えならば大型店舗やネット販売の方が強い状態ですから、一度足が遠のくと、再び来てもらうのは難しい。
だからまずは、その街に「住んでもらう」。
街に住んでもらうには、「街の魅力」が必要になる。
その魅力ってなんだろうと考えたとき、それはお店・観光・食べ物も勿論ですが、一番大切なのは「コミュニケーション」だと思うのです。
目には見えないですけれど、これほど強靭なものはありません。

無縁社会と呼ばれて久しい時代。
人との関係が薄れ、生きる事の意味を失いがちな時代です。
だからこそ、コミュニケーションが必要なのです。

しかし、コミュニケーションを生むための「ツール」があまり無いのが現状です。
会社や学校と違い、老若男女、あまりにも色んな人がいて、共通するものがありません。
そういう「ツール」の一つとして、冒頭のディスコンというものがあります。

地域によって、そのツールは様々でしょう。
けれど、それを考える苦労は、その街に意味のないモニュメントを作るよりも有意義だし、現実的な答えを導きやすいです。

地方都市が今後も生き残るには何が必要なのか、一人ひとりが考えてみるべきではないでしょうかねえ。

Posted by kanzaki at 2010年11月26日 23:25